153.答えをおくれ ページ17
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最初は。最初は、いつものように遊んで、手に入れて、そうして棄てて。
今までの人間とは何かが違うこの娘を手に入れられたのなら、多少は退屈せずに済むだろう。
だが、その想いがじわじわと変わっていった。
怯えさせたい訳ではない。
ただ純粋に、この娘のことが知りたかった。
ただ純粋に、この娘なら愛せると思った。
短刀や脇差に対しては、あんなに楽しそうにするのに。
小夜や新選組の刀の前では、安心した様子で親しげに話すのに。
接触を避けていた他の太刀、霊力が足りなかったとは言え、鶴丸に対して、口吸いを求めていた。それは、少しでもあやつに心を許したことと同義だろう。
なら俺は？
俺とて、彼らと何も変わらぬ。同じ刀、同じ境遇にいた。俺とて闇を飼っている。
なぜ拒絶する。どうして。
俺と他の者と、一体何が違うのだ。
────答えをおくれ、人の子よ。
「……かしゅ、う、さん、やまとの、かみさ、ながそねさ、っ……！！」
しきりにこの娘は他の刀の名前を呼ぶ。
「……何故そこまで俺を拒む。他の者とてここまで拒みはしなかっただろう」
「やっ、いや、いやだ、あなたは、あなたはだめっ……っやだ、おねが、やめて……っこわい、……こわい、からっ」
返ってきた言葉に、また憤る。
「……何も怖いことなどない。それに、俺もあやつらと同じだ、そうだろう？」
「ちが、う、ちがう……っ！そうじゃ、ない、……かねさ、たすけ……っ……」
「俺は、純粋にそなたが欲しい。……この気持ちに嘘はない、信じてくれ」
みっともなく、縋るように言った。
顕現して今まで、こんな気持ちになったことは無かった。
「ゃ、……いやっ、うそつき！！ 離して！！」
だが、返ってくるのは拒絶の言葉ばかりで。
「っだいたい、神様が私を好きになるのは当たり前なの！！
あなたは私を“本気で”愛してる訳じゃない！！そんなことは有り得ないの！！
だって私は、“
「────なるほどな。甘い香りの正体はそれか。……だが、そのようなものはどうでもいい」
「……っ！……さよっ、小夜！！ たすけて、助けてさよ……！！ っさよ」
半狂乱になって叫ぶA。だが、彼女の喚き声は突然その場に響いた声でぴたりと止む。
「────助けを呼ぶ者の名が、違うと思いませんか？」
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クリスティ38(プロフ) - 刀剣達より、チートなオリキャラな(あの人の)存在とか、意味がわからない。もはや、とうらぶ←ではない。決して。正直おもしろくはない。 (2020年3月7日 14時) (
レス) id: eb0de2c665 (このIDを非表示/違反報告)
モザイク(プロフ) - 七進さん» 146見れば分かるで (2018年1月9日 23時) (携帯から) (レス) id: d58e8dda44 (このIDを非表示/違反報告)
七進 - ずっと気になってたのですが海零って誰ですか (2017年11月14日 21時) (レス) id: 70dd5f2595 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 初コメです！この作品大好きです。読んでて思わず笑ってしまったり、深いなぁって思います。もうすぐ移行ですね、これからの展開が楽しみです！更新頑張ってください！ (2017年7月21日 0時) (レス) id: 9a8890df5f (このIDを非表示/違反報告)
なた(プロフ) - ルイさん» そう言って頂けて嬉しいです……私もカミサマ大好きなのでこれからもカミサマのシーンはちょくちょく入れていきます……！夢主がうろたえる様と一緒にご覧くださいませ(いい笑顔) (2017年7月20日 23時) (レス) id: 3347b4cc6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なた | 作成日時：2017年5月31日 17時
