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「みーつけた」
(これは、水…？)
気が付けば私は水の中にいた。
鈴香と別れた後、花子さんのところに行って…人魚の鱗を飲んで、源先輩と
縁を結ぼうとして、それから…。
「危ない危ない、あとちょっとで干からびるところだったよ」
「よかったー、寧々ちゃんが無事で」
(…花子さん？それに鈴香も)
「ヤシロのために色々と用意したんだぜー。
気に入ってもらえるとうれしーな」
(これなに…？私どうなっちゃったの？)
「じゃじゃーん！」
花子さんがそう言うと鏡で反射して見える自分の姿は小さい魚だった。
「ええーーーー！！？なんで魚類！？」
「喜んでる、喜んでる」
「違う！」
「寧々ちゃんは魚になっても可愛いね」
バシャバシャと暴れれば花子さんに喜んでると思われるし、鈴香は魚でも可愛いって
言うけど全然可愛くない！
(もーっ、私の話をちゃんと聞いてくれる人はいないの…？)
「言っただろ、代償が伴うって。
ヤシロは人魚の呪いを受けたんだよ」
「それで私は魚に？」
「魚って人魚の眷属だからね」
「…」
「もし、誰かに飲ませていれば呪いは二人に分散されて薄まるから
カンペキにお魚にはならなかっただろーね。
ま、多少魚っぽくはなるけど」
「うっ…」
「人魚の鱗は口にしたものに呪いを授けるだけのもの。
ただ同じ呪いを受けた者同士は特別な縁で縛られるから、
縁結びだなんて言われている。
使わなかったんだね、なんで？」
「…私は、先輩の事好きでもなんでもない。
ただ利用しようとしてるだけだって気付いたから。
花子さんの言う通り、両想いになれるなら誰でも良かったの。
それが私の本当の願いだったんだね…最低…」
【さても、さても。ヒトとはまっこと愚かな生き物よ。
しかし喜べ小娘】
「！」
「な、何！？」
「ああっ、教室の真ん中に穴が？！下の階に迷惑が…っ」
鈴香の言う通り、部屋の真ん中から穴が開きそこに置いてあった机と椅子が
吸い込まれていった。
【今よりお前は妾のしもべ。精々可愛がってあげよう】
「来たね、人魚」
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黒恵(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年3月14日 18時) (
レス) id: 1d808c92d7 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ民党 - マジで続き気になります！！花子くんヤバい萌え死ぬ (2020年3月14日 18時) (レス) id: 95df79e566 (このIDを非表示/違反報告)
黒恵(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年3月12日 17時) (レス) id: 1d808c92d7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこましゅまろ★(プロフ) - 花子くんがかっこよすぎてキュンキュンしちゃいました笑更新頑張ってください！応援しています！ (2020年3月12日 17時) (レス) id: 4ca0249a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒恵 | 作成日時：2020年3月8日 17時
