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「あっ、そうだ！私の願い事叶えてもらったし、次は寧々ちゃんだよね！」
つんつんと花子さんに頬を突かれているにも拘らず、
完全無視を決め込んでいる鈴香の発言に私は思い出した。
「すっかり忘れてた！」
「相手は誰なの？」
興味津々に鈴香が聞いてきたので私はスマホを出して二人に画像を見せた。
「二年の源先輩！かっこよくて頭も良くて、誰にでも優しいすごい人。学園の王子様なの！」
「へぇー…」
「この前寧々ちゃんがすごーく見つめてた人だよね？」
「うぅっ、そうだけど。花子さんってどうやって願いを叶えるの？やっぱり
特別な道具を使うとか？」
「そーそー、スッゴイの持ってんだ」
そう言う花子さんはゴソゴソとズボンのポケットを漁った。
「はい」と渡されたのはボロボロの『ラブめぞっと〜百式〜』と書かれたハウツー本で
すっごいのって言うから期待したのに期待外れですぐに返却した。
「まーまー、わかってると思うけど…。
相応の代償支払ってもらう。人知を超える力欲すれば、それだけ代償も重くなるんだ。
だからこれぐらいが安全なのさ」
「でも…、それでもって言ったら…？」
「それは…
俺、道具持ってないから無理」
「えぇーっ」
(きっと大丈夫…。だって、鈴香の願いも叶えてくれたし
恋の願いなんて今までに何度も叶えているはずだもん…)
「寧々ちゃん、もしちゃんと叶えてくれなかったら別の怪異に願ってみる？」
「別の怪異？」
「うん。もっと別の…願いを叶えてくれそうな怪異」
期待の目で花子さんを待っていると、鈴香が私のところに来て話しかけに来た。
花子さん以外に願いを叶えてくれる怪異なんて聞いたことないけど、
鈴香って実は結構こういうのが興味あったから
私の我が儘についてきてくれたのかな。
そう考えると、鈴香って怪異の事について詳しいような…
まるで怪異と関わっているような気がした。
う〜んと一人で考えていると先刻返したハウツー本を読んだ花子さんが
「ねーヤシロ。特技とかある？」
と言ってきた。
そうだ、今は鈴香のことより花子さんに願いを叶えてもらわないと！
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黒恵(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年3月14日 18時) (
レス) id: 1d808c92d7 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ民党 - マジで続き気になります！！花子くんヤバい萌え死ぬ (2020年3月14日 18時) (レス) id: 95df79e566 (このIDを非表示/違反報告)
黒恵(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年3月12日 17時) (レス) id: 1d808c92d7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこましゅまろ★(プロフ) - 花子くんがかっこよすぎてキュンキュンしちゃいました笑更新頑張ってください！応援しています！ (2020年3月12日 17時) (レス) id: 4ca0249a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒恵 | 作成日時：2020年3月8日 17時
