第４の怪 〜祓い屋の少年〜 youside ページ19
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「は〜〜、イケメンが空から降って来ないかしら…」
「ヤシロ…」
雑誌を読みながらポヤポヤとうっとりした目で寧々ちゃんは言うと、
花子くんは呆れて一緒に持っていた本から手を離した。
「べつに本気じゃないもん。現実とフィクションの区別くらいついてるもん」
「寧々ちゃん、フィクションってなぁに？」
「え、えっとね。フィクションっていうのは、現実じゃ絶対起こらないことなんだよ」
私が首を傾げながら言うと、寧々ちゃんは少しテンパり乍ら説明してくれた。
「ふ〜ん」
(現実じゃ起こらない…か、何があるんだろう)
「そうねぇ、例えばこの映画みたいに＿＿
悪霊に囚われた可憐な
そんな彼女の前に突然空から降ってきた美青年。
彼は見事悪霊を打ち祓い、少女と結ばれるの…」
「俺、打ち祓われてるんだけど」
寧々ちゃんが淡々と、持っている雑誌に書いている内容を説明すると
一緒に聞いていた花子くんがそんなことを言った。
「えっ、どこに花子くんいたの？！」
「さっきの話、俺とヤシロとで考えてみてよ」
花子くんがそういうので、少女を寧々ちゃんにすると悪霊が花子くんになった。
「もしかして花子くんが悪霊！？」
「そういうこと」
うん。と頷く花子くんに一つの疑問が浮かんだ。
(それならフィクションって現実ってことになるような…でも、違うって……)
「んーっ、結局フィクションって何だろう？？？」
「簡単に言えば、虚構だね」
むむむ…と悩んで空を見上げれば、あまねくんは答えてくれた。
虚構はフィクション？あーでも、確かにそうかもしれない。
(…フィクションは虚構？！)
「おーっ、成る程理解した！」
「それで納得するんだっ？！」
「やっと見つけたぜ、悪霊め！！」
満足げに私が言うと、寧々ちゃんはすごく驚いた。
その直後、屋根の上から少年の声が聞こえた。
(わぁ、あんなところに上れれるんだ…)
ジッと見ていると急に飛んで
「かもめ学園中等部三年…源光だ！冥土の土産に覚えてときやがれ！！」
シュタッと降りて、ギラギラと眩しい笑顔で自己紹介をした。
「足、頑丈ーっ！」
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黒恵(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年3月14日 18時) (
レス) id: 1d808c92d7 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ民党 - マジで続き気になります！！花子くんヤバい萌え死ぬ (2020年3月14日 18時) (レス) id: 95df79e566 (このIDを非表示/違反報告)
黒恵(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年3月12日 17時) (レス) id: 1d808c92d7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこましゅまろ★(プロフ) - 花子くんがかっこよすぎてキュンキュンしちゃいました笑更新頑張ってください！応援しています！ (2020年3月12日 17時) (レス) id: 4ca0249a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒恵 | 作成日時：2020年3月8日 17時
