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「ロッカーの扉がない！！」
「誰がこんなこと…」
「知らないわよ、気付いたらこんなことになってたんだから！」
大きな叫び声がして葵と廊下に出ていくと、そこにあったロッカーの扉は
不自然に失くなっていた。
周りはざわざわと消えた扉の事を話していた。
(誰にも気付かれずにこんなことできる人間なんているはずがない。
これってまさか…)
「きゃっ」
「え…」
「きゃーっ！寧々ちゃん！！」
そう思ってたのも束の間、葵が持っていた如雨露が降ってきて
中に入っていた水を頭から被った。
「急に何かが手に…。
ごめんねっ、すぐに拭くもの持って…」
水…？まずいっ、魚になっちゃう！
「△◎×●□※！！！」
私は言葉にならない声で誰もいない方向へ全力で走った。
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＊＊＊＊＊
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「はぁ…はぁ…んぎゃっ！」
「ひゃっ…ごめんなさいっ、大丈夫ですか？」
無我夢中で走っていると人とぶつかって尻餅をついてしまった。
謝らないとと思い立ち上がろうとすると手を差し伸べれた。
その人の手を借りて私は立ち上がった。
(きれいな人だな…ていうか、どこかで見たことあるような)
腰まで長い桃色の髪は花の髪ゴムで結ばれていて、昔の制服を着ているけど
雰囲気は鈴香と一致していた。
ただ、その姿は花子さんと同じように少し透けていた。
「も、もしかして鈴香？！」
「ね、寧々ちゃん…？！なんでここにいるの？」
鈴香は顔を手で覆いながら喋った。
「やっぱり…花子さんの言う通り、怪異だったんだ」
「…。花子君から、何処まで聞いたの…？」
「怪異ってことだけ…」
覆っていた手を放して真っすぐ私の方を見て訊いた鈴香は悲しげに言った。
「ごめんね、生きてるふりしてて…こんなのが友達って可笑しいよね」
「全然！寧ろ納得したの！」
「納…得？」
「うんっ！だって、初めて会う花子さんに対して親しい感じがしてたもん！」
「そう、なの？」
ずっと思っていたことを言うと鈴香は驚いて目をパチパチさせた。
(自分でも気づいていなかったのね…)
クスッと笑うと、鈴香は私の手を握った。
「ねぇ、寧々ちゃん。私が怪異でも友達でいてくれるの？」
「もちろんっ！」
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黒恵(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年3月14日 18時) (
レス) id: 1d808c92d7 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ民党 - マジで続き気になります！！花子くんヤバい萌え死ぬ (2020年3月14日 18時) (レス) id: 95df79e566 (このIDを非表示/違反報告)
黒恵(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年3月12日 17時) (レス) id: 1d808c92d7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこましゅまろ★(プロフ) - 花子くんがかっこよすぎてキュンキュンしちゃいました笑更新頑張ってください！応援しています！ (2020年3月12日 17時) (レス) id: 4ca0249a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒恵 | 作成日時：2020年3月8日 17時
