18輪 ページ19
私は階段を走る 。
今はエレベーターが故障されているため 、2年生の教室がある4階に行くには結構な時間がかかるのだ 。
涙でぐちゃぐちゃなのもあってまともに息ができない 。
「 ハァハァ 。」
やっとついた4階 。
息を切らしている私は少し深呼吸をして歩き出す 。
みんな後夜祭の方に行っているからとても静かな廊下は 、私の足跡と心臓のドキドキという音しか聞こえない 。
自分の教室に近づくと女の子の声が聞こえた 。
泣き声のような声である 。
私は教室を覗く 。
そこには驚きの光景があった 。
「 なんでっ 、なんでなの !!」
いづみがボロボロに泣きながら私の机を蹴っているのだ 。
暗くてよく見えないが 、近くにカッターなどもある 。
「 なんで 、なんでなの 。なんで取られるの !?」
そう言いながら今度はカッターで私の机を削る 。
「 田中も …… 茅ヶ崎も ! なんでなの 、なんで奪っていくの ……… 」
あれ 、確か 、田中の時も机には大量のカッター傷があった 。
と 、考えると今までの嫌がらせは全部いづみの仕業だったということなの ?
私は泣き出すいづみをみながら一歩 、二歩と後ろにさがる 。
そして私は勢いよく逃げ出した 。
走りながら誰にもバレないような所を無我夢中で探した 。
これが夢なら良かったのに 。
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作成日時:2017年11月10日 16時