15輪 ページ16
やってきた本番当日 、みんな張り切っている 。
クラス予算がとうに超えてみんなの自費で作った部分もあるためなんとか成功させたい 。
この作品はみんなの努力の結晶だ 。
来年は受験だから実質最後の文化祭だしね 。
「 いづみ 〜 、お互い頑張ろうね !」
衣装をきた私は隣にいるいづみにいう 。
いやぁ 、親ばかとかではないけど悪役の服を着るいづみも可愛らしかった 。
「 うん !私 、Aのことを魔法にかけちゃうから覚悟してね !」
そう言っていづみは人差し指をこっちに向けて 、魔法の杖に見立ててくるくるとまわす 。
「 わ 〜 、いづみの魔法にかかっちゃった 〜 !」
そんなことを言いながら頭をクラクラとする素振りを見せる 。
すると自然とまわりから笑い声が聞こえてきた 。
「 なんか 、立花と加藤だと悪役と姫って感じじゃねーわ 。」
「 わかる 〜 、Aちゃんといづみちゃんになるとなんかほんわかするからシリアスシーンとかぶち壊しそう !」
そんなこと言うみんなにいづみはぷくぅと頬を膨らませる 。
「 確かにほんわかしてるかもしれないけどぶち壊さないもん ! 」
いづみは少し起こり気味に言ったが 、言ったあとは笑顔に戻っていた 。
その反応にみんな安堵しながら「 はいはい 」とか「 期待してるよ 、立花魔女 〜 」などとあしらう 。
最近はこんな日々で 、とても楽しく感じる 。
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作成日時:2017年11月10日 16時