べた甘Aぇさん ページ2
＿No side＿
｢や！！｣
佐野｢き！！｣
福本｢に！！｣
小島｢く！！｣
｢｢｢｢やきにく！！！！｣｣｣｣
草間｢……打ち合わせしとん？｣
Aぇ！group7人はみんなで焼肉屋に来ている。
年下組…主に宮地がワクワクを隠しきれない様子で体を揺らしている。心做しか耳としっぽが見えた。
福本｢A！こっちに座ろーや！｣
末澤｢俺のとなりおいで？｣
佐野｢一緒にここ座りましょ｣
小島｢Aー、隣来ぃ｣
ご飯に行くと毎度恒例、宮地の隣席争い。
しかしいつも決まって
草間｢お｣
正門｢こっち来たんね｣
｢ここがあんぜん｣
草間と正門の間に座る。
項垂れる人達をよそに注文を取る正門。
正門｢Aはオレンジな？｣
｢おん！｣
聞かずとも宮地の嗜好は大体把握している正門。
紳士というよりおかん。
早速肉が届き、焼いていく。
いつも焼くのは決まって年上組。
…なのだが、
末澤｢ほらたんと食べ｣
草間｢お前ほっそいからなぁ。いっぱい肉食って筋肉つけな｣
正門｢ん？こっちの食べたいん？ええよ、今焼くから待ってな｣
佐野｢……待って僕らの分は？！｣
もはや宮地専用の焼肉機。
こんもりと肉が盛られた宮地の皿に対し、
年下組の皿は空っぽ。
小島｢俺らの分も焼いてや〜｣
末澤｢自分で焼け！！｣
福本｢手厳し過ぎん…？？｣
佐野｢いやでもAちゃんこんな食べきれんですよ｣
宮地の食は細い。
ロケ弁はいつも3分の1ほどが残ってしまい、末澤が残飯処理班と化している。
｢お肉の賽銭箱や〜｣
正門｢宝石箱やないんやね｣
彼女の感性は少し独特だが、幸せそうに笑顔を浮かべているので良しとする一同。
｢あ、焼くの代わるで｣
ひとしきりお肉を堪能した宮地はそう言う。
さっきからお皿を片したりテーブルの上を綺麗にしたりと、意外と気が利くところがあったりする。
末澤｢駄目や！危ないやろ！｣
しかしそれも変な所で過保護な彼らによって阻止されるのだが。
正門｢Aは食べとるだけでええよ〜｣
小島｢ん、ジュース無くなったん？ほな頼むわ｣
草間｢ほら、ちゃんと野菜も食べ｣
福本｢袖タレにつきそうやで。こっち来ぃ、まくったるから｣
佐野｢ん、このお肉めっちゃ美味いっす。Aちゃんも食べます？｣
｢………私は幼児かなんかなん？？？｣
ついつい紅一点をベタベタに甘やかしてしまうAぇさんなのでした。
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作者名：透夏 | 作成日時：2020年5月31日 0時
