Aぇ group の女のコ . (ページ34)

今日:64 hit、昨日:58 hit、合計:478,460 hit

▼ ページ34

呑気な声が聞こえたと思ったら、
突然背中にやってくる重み。

正門｢わっ…！

ちょ、そんないきなり抱き着いたら危ないで？｣

｢えへへ～｣

まさかど、まさかど

なんて何回も名前を連呼しながら
背中に顔をグリグリ押し付けてくる。

……いや、可愛すぎちゃう？こんなん。

正門｢っほら、こんなしてたらまーた誠也くんが拗ねてまうから、な？｣

高い体温が服越しにも伝わってきて、
こっちまで顔に熱が籠ってしまう。

｢んー？

すえならもー寝てるで｣

なんやと、と思い部屋を見渡せば、

いつの間にか隅っこですやすやと眠っている誠也くん。

正門｢これやから酔っ払いは…｣

彼にブランケットをかけようと思い立ち上がろうとすると、
それを阻止するようにAが距離を詰めてきた。

｢なー｣

正門｢ん、どした？｣

思いの外近くに顔があり反射的に背を向けようとすれば、
頬を両手で包まれて為す術もなくあっさりと目が合ってしまう。

さっきまではとろんとしていたはずなのに、
今は少し怪しく、引き込まれそうな目付き。

｢＿＿やっと、二人きりになれたね？｣

目を細めて微笑むA。

正門｢……めっちゃ酔ってるやん。ほら、水飲み？｣

｢酔ってると思う？｣

正門｢ベロンベロンやんか｣

そう言って水を取りに行こうとすれば、

バタンと倒れ込んできたA。

正門｢っ、…酒癖悪い子やなぁ｣

申し訳ないが身体を抱き上げさせて貰い、
自分の部屋のベッドへと寝かせる。

｢…ｯはぁー……。

こんなん、心臓持たへんて……｣

すやすやと気持ちよさそうに

あどけない顔で眠りにつくAの頬を撫でた。

｢…ほんま、人の気も知らんで…この子は｣

一瞬、完全に騙されるかと思ったわ。…あほ。

＿＿＿＿＿

(うぅー、頭ガンガンする)

(あんな飲むからやんかー。
そんな飲まんときやって散々言ったで？)

(ごめんなぁ正門、迷惑かけて)

(別にそれはいいんやけど…。

……ところでさ、昨日の…覚えてるん？)

(ん？昨日のって…)

(うあー、よく寝たわ～！！
…ん、はよ！A、正門！

いやー昨日は騒いでごめんなぁ)

(なんで末澤は二日酔いしてないん！！)

宮地ちゃんが昨日の事を覚えているのかいないのか、

はたまた本当に酒癖が悪いのかそうじゃないのかは秘密。