GF(グレイスフィールド)の双子 2【約ネバ】 (ページ16)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:25,245 hit

番外編: 君が見る世界　後編ページ16

鬼ごっこも無事に終わったその翌日、
A達は元の姿に無事に戻っていた。

「……どうしたんだ…、ギルダ。何か複雑そうにエマ達見て…。」

「…ドン…。何かエマ達変じゃない？何かこう…前より違う気がするんだけど…。」

「…あぁ…何か分かるかも。エマ達前より積極的になってるな。」

あの鬼ごっこ以来、4人が前よりも好きな人に対して積極的になっている。

『ノ、ノーマン。……勉強教えてほしいんだけど……。』

「分かった、後で教えてあげるね。あっ、エマ！その洗濯物何処に持ってくの？僕も手伝っても良い？」

「えっ？でもこの量じゃ、流石にノーマンも大変でしょ？だからレイに頼もうと思って…。」

「ノーマンに持ってもらえよ。と言うことだからA、俺がノーマンの代わりに教えてやる。」

見え見えの四角関係で、他の兄弟も微笑ましそうに4人を見ている。恐らく皆察しているだろう4人の恋路。

その事は当の4人は知らない事。

「ったく、あの4人幸せになってくれなきゃ、俺も報われねぇよ。」

「そうだよ。想い人の恋が実らなかったら、見てるこっちが辛いって。」

「私も…何かわかる気がするな…。」

と困ったように笑ったドンに、
その言葉を聞きつられて呟くように話す、ナットとアンナ。

当然、その呟きにギルダは聞き逃さなかった。

「もしかして、貴方達も？……………そっか。
だったら尚更、あの4人には幸せになってもらわないとね。」

「だな。まぁ、簡単に諦めるって事じゃねぇけど、何かさあいつらと張り合うには骨がいりそうだしな！」

「骨っていうより、頭脳だよね。まぁ、僕は今の所彼女の笑みを見られるだけで良いけどね。」

「私は、側で見守っていようかな。」

勿論、こうやってあの4人を密かに思っている弟と妹達に気付いても居ないようだ。

「どうかあの人を宜しくね…A。」

とギルダは3人と笑い合ってるAを見て、
静かに微笑んだ。

……君が見ていない所にも、知らない世界が広がっている

…………………

あとがき:
*ちょっと番外編が長引いてしまいました…。セリフで誰が誰を想っているのか分かるように書きましたが…多分分かりづらいって思う人も居るかも。

*ギルダ達の恋路設定は原作に無い設定ですので、あくまで夢小説内での設定ですのでご了承下さい。