GF(グレイスフィールド)の双子 2【約ネバ】 (ページ11)

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番外編: 君が見る世界ページ11

それはある日の出来事だった…。

この平穏なグレイスフィールドハウスに
轟く４人の…叫び声が事態の幕開けを告げた。

「どうしたの？エマ、A、ノーマン、レイ？朝から叫んじゃって…！？」

いち早くも駆けつけたギルダ。
そこに目をしたのは驚いてお互いの顔を見つめ合ってる４人だった。

「ねぇ、聞いてよ〜！ギルダ！！」

とエマが喋り出すけど、
異様な光景にギルダは黙っていなかった。

「何！ちょっと止めてよ抱きつかないでよ！！

ーーーーーーーーレイ！！」

「このバカエマ！！俺の姿でそれ止めろ！！」

と喋りだすレイ。

『…レイ…あまり私の姿で走らないでよ…！！』

と今にでも泣き出しそうなA。

「A泣かないで…？僕はどうしたら良いんだろう……。」

とエマの身体になってる自分を見て、少し動揺してるノーマン。

「えっ、まさか４人とも入れ替わってるの？」

……………

「……困ったわね。こんなの初めてよ。」

直ぐにママに事態を知らせたギルダ。
ママも今回ばかり少し詰んでいる様子。

「要するに、エマはレイの身体、レイはAの身体、Aはノーマンの身体、そしてノーマンはエマの身体に居るのね？」

「「「『………うん。』」」」

とママの問いかけに４人は気不味く返事をする。

「暫くしたら元に戻ってるでしょう…。
他の子に混乱が出ない様に、今から貴方達はその身体の持ち主の子のフリをしなさい。
くれぐれも入れ替わった事は秘密に。

ギルダ、この子達のサポート宜しくね。」

「……と言う事だから、4人共大人しくしてね……、」

と４人を見てみたら、移り変わった身体にちょっと興味があるのか、少しばかりソワソワしている。

(……お互いの好きな人の身体に移って、楽しんでるよね？あの４人。)

と内心そう思ったギルダだった。

……………

「……結構、寒いね…スカートって…。」

「……クソっ、髪なんて自分で結んだ事ねぇから、やりづらいな。」

「…レイ！もう前髪結んでいい？前見えない。」

『……ノーマン、凄く髪が柔らかいんだね。』

「だから4人共、ちゃんとなりきってよ！

ノーマンもスカートひらひらさせないで！
後、レイ！Aの言葉づかいに気を付けて！エマはそんなクリップ大量に使わない！
A、はソワソワしない！女々しい！」

先が思いやられると溜息を零すギルダだった。