切り傷が四十四つ ページ15
引き続きNoside
公園にて――――…
敦「はい」
そう言って敦君は鏡花ちゃんにクレープを差し出した
敦「大変だったね 判事には社長が話を付けてくれたよ御友人なんだってさ にしても吃驚したよ鏡花ちゃん実は暗殺者の才能が……」
敦「あ……」
《もうこれ以上一人だって殺したくない》
敦「……ご免」
鏡「停電にする処までは良かったのに……」
敦(そこまではアリなんだ!?)
敦「何か新しい特技を覚えれば善いさ例えば……」
鏡「ハッ 色仕掛け?」
敦「それはもう忘れなさい」
敦「その電話未だ捨てていなかったんだね 業者に指示式[プログラム]を変えて貰ったからマフィアから掛かってくる事は無いけど…」
敦「余り善い思い出はないんじゃ?」
鏡「……大事なものだから」
敦「その……可能性の話なのだけど」
敦「若し君の異能の謎が解けて 電話の声にしか従わない夜叉を操れるようになれば……探偵社員としての力の一つに―――」
鏡「駄目!」
鏡「駄目
敦「……判ったでもどうして」
ピッ
ヴーッヴーッヴーッ←電話のバイプ音
敦・鏡「「………!?」」
ピッ
《夜叉白雪よ鏡花に近寄り嘘の世界を教えるものに罰を与えよ》
ズバッ
紅「害獣の血でも飛沫く様は美しいのうそうは思わぬかえ
愛しの鏡花や」
鏡「………!」
紅「息災じゃったか?」
そう云いながら紅葉は鏡花等に近ずいた
紅「私がどれほどそなたを案じ胸を痛めたかこのような――」
敦「う……」
紅「獣畜生共の下にそなたを残す事になって」
そして紅葉は敦を踏みつけた
敦「ぐあッ!?」
紅「じゃが私が扶けに来たもう心配は要らぬぞ」
鏡「何故貴女が……電話を」
紅「簡単じゃこの小童が云う業者とやらを刺して吐かせただけの事」
グリッ
敦「が………!」
紅「もう何も思い煩う事は無い私が守ってやろうぞ」
敦「彼女はもうマフィアには戻らない!
彼女の力は探偵社の仕事で振るわれるものだ!」
それを聞くと紅葉は涙を流した…
鏡「………!?」
紅「矢張り……鴎外殿の許可など待たず迎えに来るべきであった このような欺瞞と偽善の巣にそなたを一秒も置いてはおけぬ」
そう云い紅葉は鏡花に近づき抱き締めた
紅「可哀想な鏡花や甘言に唆されそこが光の世界と勘違いしたのであろう じゃが奴等は孰れ云うぞ夜叉白雪を使えとそれは厭であろ?」
紅「じゃが案ずるでない異能目当ての屑共など私が切り裂いてくれる」
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黒衣の后(プロフ) - 黒九尾さん» 了解( ・ω・)ゞ (2018年5月28日 0時) (レス) id: ac4f1f78de (このIDを非表示/違反報告)
黒九尾 - 中也に一票でお願いします! (2018年5月26日 17時) (レス) id: 3d24de6556 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣の后(プロフ) - あいちゃんさん» 中々時間が取れなくてすいません( ;∀;) 時間が出来た時に更新しようと思うので待っていてもらえませんか?((自分勝手ですいません( ´・ω・`) (2018年5月22日 1時) (レス) id: ac4f1f78de (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 更新もうしないんですか (2018年3月24日 1時) (レス) id: 98e3bdc9b3 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣の后(プロフ) - 社さん» 了解であります( ̄^ ̄ゞ (2017年9月12日 19時) (レス) id: 32e4924007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒衣の后 | 作成日時:2017年4月11日 20時