町へお出かけ の段 ページ4
〜次の日〜
食堂でお昼を食べて、自室に戻ってきた。
もうすぐで仙蔵と待ち合わせの時間だ。
綺麗な着物を選んで、髪もきちんと梳かして、少しだけ化粧をする。
よし、完璧だ。細部にまで抜かりはない。
A「じゃあ、律希、行ってくる。｣
同室の律希に声をかけると、間の抜けた返事が帰ってきた。
律希「はーい、行ってらっしゃーい。」
集合場所は忍術学園の正門。
あ、もう来てる。
A「仙蔵！ごめん待たせた。」
仙蔵「いいや、さっき来たところだ。行こうか。」
ガチャ、と門を開ける。
すると、どこからともなく、ものすごい勢いで走ってくる足音が聞こえてくる。
「待ってくださーい！出門表にサインを書いてくださーい！！」
A「小松田さん。」
小松田「サインお願いします。」
小松田さんはいつも、門をあけると一瞬でやってくる。なんとなーく、抜けてるところはあるけど、ちゃんとすれば、結構いい忍者になるのでは…？、なんて思ったりする。
A「仙蔵、私のも書いといて。」
仙蔵「言われなくてももう書いた。小松田さん、サイン、書きました。」
小松田「はい、ありがとうございます。」
出門表を受け取った小松田さんの顔は、どこか満足気だ。
A「よし、行こーう。」
今度こそ、私たちは門をくぐって歩き出した。
仙蔵「A。今日は化粧をしているのか？」
A「え、うん、そうだけど……変？」
控えめにしたつもりだったけど、気合い入れすぎたかなぁ…
私が不安気に聞くと、仙蔵は静かに首を振って笑った。
仙蔵「いいや、とても綺麗だ。」
A「褒めても何も出ませんよー。」
仙蔵「お前は本当に可愛くないな。」
仙蔵が少し呆れたように笑う。
私はこの顔が、本当に好きだ。正確に言えば、私はどんな時の仙蔵でも好きだけどね！
今日は楽しい1日になりそう。
仙蔵「ん。」
仙蔵が私に向かって手を差し出してくる。
仙蔵がやりたいことは何となくわかった。
A「はい。」
私は、差し出された仙蔵の手に自分の手を重ねて握った。
手を繋いで歩く仙蔵は、満足気な表情をしている。
この表情、誰かに似てるな…。
あ、
A「小松田さんに似てる。」
出門表にサインを書いて渡した時の、小松田さんの顔にそっくり。
仙蔵「なっ、私はそんなに間抜けそうか！？」
A「仙蔵、それ小松田さんにめっちゃ失礼だから。」
本当に面白いなぁ。自然と笑いが込み上げてくる。
仙蔵「笑うなっ！」
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ベアちん(プロフ) - たうふ★さん» コメントありがとうございます。そのお話私も描きたいなーって思ってたんです！！リクエストは順番に消化してくのでちょっと時間がかかると思うんですが、楽しみにしていてください！ (2021年11月2日 23時) (
レス) id: e1de9352a4 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ★(プロフ) - はじめまして！リクエスト失礼します！夢主ちゃんが拐われて、仙蔵がボロボロになりながらも夢主を助ける（語彙力）というお話が見たいです！ (2021年11月2日 20時) (レス) id: 875905f17e (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - 久々の更新だ〜！待ってました！学園長…思い付きをやめてもらいたい…！ (2021年10月26日 23時) (レス) @page46 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - 私のコメントありがたい！←調子に乗るな(＾言＾)これから、たくさんコメントしますね！ (2021年10月12日 20時) (レス) @page45 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
ベアちん(プロフ) - しゅるさん» コメントありがとうございます。リクエスト大歓迎です！心得ました！少々遅くなるかもしれませんが気長にお待ちくだせえ…。 (2021年10月12日 7時) (レス) id: e1de9352a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベアちん | 作成日時：2021年7月19日 14時
