ナンパ男なんか大嫌い。【sm】

30.お願い ページ31

志麻side


Aが突然来て、正直驚いた


律儀なやつだから、かならず連絡をくれるはず


よほど緊急なんやろうな・・・


そう思って、話を聞くとまた驚いてしまった


『最近、ストーカーっぽいのにあってて・・・』


し「ほんまなん？？」


あまりにも信じられなかったので、聞いてしまった


『た、多分・・・仕事終わって帰るときに後ろから足音がずっと聴こえたり・・・今日だって、いつもと方向違うのに同じ足音が聞こえたりして・・・』


それはマジっぽいな・・・


し「Aはどうしたいん？」


『え・・・？』


し「そのストーカー捕まえて、警察に突き出したい？」


俺は正直刑務所にぶち込みたい


『警察までは・・・でも、知ってる人かどうかだけが気になってて・・・』


し「うーん・・・それやったら・・・」



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Aside

志麻さんがストーカーを捕まえる作戦を考えてくれた。

ただ・・・


し「Aが危ないかもしれんけど・・・やる？」


正直、怖い


でも・・・


『や、やります』


そう言った


そしてアタシは今家までの道を歩いている


歩き始めて、もうすぐ5分。


もうすぐかも・・・


後ろの足音もどんどん近くなっている


恐怖と戦いながら必死で歩いていたら、


突然腕を引っ張られ、路地に連れ込まれた



そう、これこそアタシたちが狙ってたもの


アタシが一人で歩いて、相手が手を出したところを志麻さんが捕まえるというものだ


でも、直接やられると怖い



相手に押し倒され、抵抗しているものの服を脱がされそうになる


ストーカー「俺のこと、覚えてるよな？A」


なんでアタシの名前を・・・


そんな事言われても相手は帽子を深くかぶってて、誰かまではわからない


でも誰かなんて今のアタシにそんな事を考える余裕はない


お願い。志麻さん、早く来て・・・


もう無理かも・・・そう思い、抵抗する力を弱めたとき、


し「なにしとんじゃああああああ！」


志麻さんが相手に飛び蹴りをかました。


その一撃で相手は参ったのか、逃げようとするが志麻さんに捕まった


し「お前これで済むだけ良いと思えよ！顔見せろ！」


志麻さんが相手の帽子を取り、初めて顔が見えた


そいつは・・・









『せ、先輩・・・？』

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