ナンパ男なんか大嫌い。【sm】

11.好きだから ページ12

Aside


はい、また会社の昼休み。

なのですが……



由梨香「……ってことがあってね、うらたさんツンデレやな〜」

ずっと由梨香がノロけてるんです

『その話、朝からずっと聞いてるからな？そろそろ、吐きそうなんだけど……』

由梨香「あれ〜そうだっけ？」

もうこのリア充エピソードをどうやって聞けば良いんだよ……


『楽しそうでなによりです』


由梨香「何だそれ。あ、そういや志麻さんの嫌いなもの聞いてきたの何でなん？」

『ああ、志麻さんとゲームしてたの。で、」

由梨香「ちょっとまって、志麻さんのこと嫌いなのにゲームしたの？」

まあそう思うよな……なんか適当なことを言わなきゃ

『うん。嫌いだけどおんなじくらいの強さだからいい練習相手なの』

脅迫されたとは言えんし

『で、昼くらいになったら志麻さんが“Aちゃんの手料理食べた〜い”とかぬかすもんだから
嫌いなもん作ってやろうと思って。』

由梨香「何作ったん？」

『とうがらしとハバネロとデスソースのチャーハン』

由梨香「志麻さん、それどうしたの？」

『なんか“Aちゃんがせっかく作ったから食べるで！”とか言って全部食った』

アホだよな……ナンパしたやつにそこまでするか？


[♪ピロン]


ん？私の携帯？

と思ったが、鳴ったのは由梨香の携帯だった

画面を覗き込むと、ゲームの予定を立てているらしい

なになに？


『へ〜次の週末アンタん家でゲームか……』

由梨香「うおっ！！勝手に覗かんといてよ……」

『ごめんごめん。ねえねえそれアタシも行っていい？』

由梨香「ええけど？なんでなん？」

『志麻さんの友達と勝負したい』

ゲーム好きとしてはね、アイツだけじゃ足りない

由梨香「聞いてみるからちょっとまって」

OKしてほしいなー、例のうらたさんにも会ってみたいし



由梨香「ねえねえ志麻さんも来るみたいやけど……」


『まじかよ……いや、それ覚悟で行く！そんなんに負けねえぞおおお！』


ゲーム出来るならなんでもいいや


よっしゃー―！帰ったら練習しなきゃな〜


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