あの音を掴んで。ー第二楽章ー【ヘタリア】

45曲目。 ページ6

Aside



















あの後、2〜3回ぐらい全体で合わせをして、リハーサルは終了した。


















・















2週間という時はあっという間に流れ、今日は本番、コンテストの前日になった。




『ついに、明日はコンテスト本番です。
失敗してもいい、金賞でなくてもいい。

ただただ私達の全力を、私達の創音サウンドを響かせましょう』
















烏「そうね、私だって入ったばかりなんだし。失敗するなんて考えちゃダメよね」



洪「ライナさん、楽しみましょう？私ね、怖いけど今のAちゃんの言葉で少し楽になった気がするわ」





エリザベータ先輩とライナ先輩が微笑んだ。

















英「あぁ、俺たちの全力尽くしてやろうぜ！」

部室内に響き渡る声でアーサーが叫ぶ。




これでこそ副部長。私はずっとこれを待ってたんだ、と気づいた。









西「ついこの間までサボってたやつが言うことやないやろ」

仏「お前もなw」

普「人のこと言えねーぜ」

南伊「お前が言うな、こんちくしょー！」









全員で笑った。


この雰囲気が今の私にとって癒しだろう。



コンテストだからという理由で、部員同士がピリピリせず、全員で笑い合える。











この高校に転校してきて、この高校(創音学園)で、吹奏楽をやれてよかった。




きっと言えないけれど“ありがとう”

私の居場所を作ってくれた16人の部員達にいつか言えたらいいな。














日「それでは合奏を始めましょうか」




菊の一言で全員が楽器を構える。











最後の練習のスタート。






さぁ、全員で響かせろ。創音サウンド。



運命の日は明日。

でも、私達は結果にこだわるよりも自分達の全力を尽くすだけである。

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