あの音を掴んで。【ヘタリア】

19曲目。 ページ25

A視点












部員は何人になっただろう。そう思い、部室にいる人数を数える。




一人目、1stクラリネット・フェリシアーノ。
二人目、2ndクラリネット・ロヴィーノ。
三人目、1stトランペット・アーサー。(副部長)
四人目、2ndトランペット・マシュー。
五人目、アルトサックス・フランシス。
六人目、テナーサックス・アントーニョ。
七人目、ユーホニウム・ルートヴィッヒ。
八人目、バストロンボーン・アルフレッド。
九人目、チューバ・イヴァン。
十人目、打楽器・耀。
十一人目、指揮(ホルン、打楽器)・菊。



十二人目、1stフルート・A。








こうして見ると、部員が増えたなと思う。


でも、コンテストに出るためには少なくともあと3人。

皆んながそれぞれなりに色んな人を誘ってくれてるのは分かってるから。






一人一人上達してるし、私にできるのは待つだけ。いつ誰が入ってきても良いように今日も練習。




だってそれしか出来ないから。
















ルートヴィッヒ視点






コンテストのため…いや俺のために今日も兄さんを誘う。

俺だけじゃダメだと思った俺は兄の幼馴染にあたる、アントーニョとフランシスと共に誘うことにした。









独「兄さん、吹部に入ってくれないか？」

普「またその話かよ…その話はするなって言ったはずだぜ？」







普「なんで、なんで…お前たち(フランシスとアントーニョ)もいるんだよ！」



仏「ルートと同じだ。お前に音楽をやって欲しいから」






普「アントーニョは部活に入ってなかっただろ⁉」





西「少し興味があったんや。音楽をやることの大切さを後輩…いや、部の仲間に教えてもらった。



その音楽の話を、お前に…ギルベルトに思い出して欲しいんや」












普「うるせぇ！お願いだから、もうこの話はするな」






その場を立ち去る兄を追いかけようとした。でも、後ろから強い力で2人に肩を掴まれた。






仏「今追いかけちゃいけない。アイツはアイツなりに色々考えてるんだ」





西「そっとしてやってや」








嗚呼、いつからあんな風になったのだろう。


変わらない日常が続いてれば良かったのに。





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