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「んんっ……？！」
長い舌で口の中を蹂躙するかのように乱暴に掻き乱し、口から血が流れ落ちるのはお構い無しにそれを続ける。離れようと体を押すも、両手で頬を固定され顔を動かすことも叶わなかった。
「…はｯ、ぁ！」
「はァ……」
ゾムはほんのりと顔を紅くさせ甘ったるい溜息を吐いた。
乙女ゲームならではのシチュエーションだとは思うが突然のことで私の息は絶え絶えだ。足に力は入らずへにゃりとその場に座り込んだ。それを見たゾムはまだ足りないと言わんばかりに私を抱きしめた。
「俺お前のこと好きかもしれん」
「は、はいっ！？」
「だってお前見ると胸がきゅうって苦しくなって、タリアに殴られた時なんてほんまに今すぐ駆け寄って心配したかった。シャオロンなんかにポジション取られてムカついたし」
「でも今こうやってキスもハグもできて俺は幸せや。だってこれはシャオロンともしたことないもんな？」
溜まった涙も相まってキラキラと輝く翡翠の瞳に吸い込まれそうだ。しかしそれはゾムから飛び出してきた後半のインパクトにより帳消しにされた。
シャオロンのような狂気じみた何かを感じ取り、必死に首を縦に振った。
「お前は他の奴らとはちゃうもんな。俺に嘘なんかつかへんもんな」
人懐っこい笑みを浮かべ、胸にぐりぐりと頭を押し付けるように抱きついてきた。
少し大きい狼と思えど恐怖なことに変わりはなかった。
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クリーパソ(プロフ) - 田中さん» そう言っていただけると励みになります✨ありがとうございます🥺 (11月26日 21時) (
レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 本当に面白くて好きです (11月26日 17時) (レス) @page36 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
クリーパソ(プロフ) - 月見酒さん» コメントありがとうございます🙇♀️登場人物の多い小説は慣れていないので楽しんで読んでもらえるのはとても嬉しいです🥲✨無理ない程度に更新していきます💪 (10月30日 7時) (レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
月見酒(プロフ) - コメント失礼します！面白くてすごく続きが気になります！お体に気をつけて頑張ってください！ (10月29日 20時) (レス) @page15 id: d4a0fc9775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーパソ | 作成日時：2023年10月26日 21時
