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タリアの言葉にセーブをしていないことに気づき、慌ててセーブボタンを押した。私のゲームウィンドウにはストーリーのリセットが出来るようだが有利な状況でリセットを押すほど馬鹿ではない。
「あんたが…！あんたがいるせいよｯ！！」
ドレスを着ているのを忘れたかのように猛スピードで私に寄り、血が滲むほど握りしめた拳でタリアは私の頬を殴った。骨と骨がぶつかり合った音は鈍く、私の耳を腐らせた。
「おいお前…！」
「きゃっ……！」
私の腕を掴んでいたタリアのその手を引きちぎるように離し、その勢いのまま細く白い首を折るかのようにシャオロンは手をかけた。
「ほんまええ加減にせぇよ。黙って見てれば好き勝手しやがって…！」
「シャ、シャオﾞロンﾞさま……ｯ！」
タリアの声が掠れていくのが聴こえる。すなわちそれはシャオロンが徐々に首を絞める力を強めていっているということ。
殺すまではしなくてもいいと声を出そうとしたが、ビリッと口の中で雷が打たれたような衝撃が襲った。すぐに口が切れているのがわかった。じわり、と血が滲み唾液が傷口に触れ細かな痛みを感じ取った。
シャオロンのスーツの端を掴み、フルフルと首を横に振った。それを見て不服そうにしながらもタリアを突き放した。
「こんなやつ死刑やろ。他の令嬢に手をあげて、おまけに他国の公爵令嬢を殴ったんやで？ここで殺すくらいせんと示しがつかんよ」
私に向けて珍しく強い口調で諭すシャオロンに動揺が隠せなかった。
「シャオロン。お前の判断で殺すのは良くないで」
「トントンには俺の気持ちなんてわからへんよ」
「そういう問題やないんやって」
そんな私の前に私の事嫌いすぎ四天王の一人が背中を見せた。
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クリーパソ(プロフ) - 田中さん» そう言っていただけると励みになります✨ありがとうございます🥺 (11月26日 21時) (
レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 本当に面白くて好きです (11月26日 17時) (レス) @page36 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
クリーパソ(プロフ) - 月見酒さん» コメントありがとうございます🙇♀️登場人物の多い小説は慣れていないので楽しんで読んでもらえるのはとても嬉しいです🥲✨無理ない程度に更新していきます💪 (10月30日 7時) (レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
月見酒(プロフ) - コメント失礼します！面白くてすごく続きが気になります！お体に気をつけて頑張ってください！ (10月29日 20時) (レス) @page15 id: d4a0fc9775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーパソ | 作成日時：2023年10月26日 21時
