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「わ、わたしがどくを？」
「これ以上近づかないで！！」
そんなはずが無いと、彼女に寄るも手は弾かれすかさずトントンに捕まり動けない状況になってしまった。
彼女が言うには私が彼女のために取ってあげたショートケーキを食べた瞬間、身体中が痛み口から血がでてきたということだった。確かに私は彼女のためにショートケーキをとったが用意していたのはチーノで、渡す瞬間に毒を盛れるほど私は器用では無い。そのため彼女の言い分はかなり苦しいのだがそれでも周りの信用を得てしまうのがヒロインというものだ。
トントンならまだしも、チーノまでもがタリアの事を信じ始めたのだ。今更私が何を言ったところで二人は聞く耳を持ってはくれない。目の前の状況に目を瞑ることしかできなかった。
「え、なにどういう状況なんこれ」
くたくたのスーツとは反対に整えられた青金の髪色を靡かせヒーローの如く登場したのは女誑しで有名な侯爵家の一人息子。彼はきっと私のヒーローになってくれるはずだ。
「大先生！ちょうどええところに！」
「え？なになに？まじでどんな状況やねん」
「大先生ちょっとタリアのこと見とって！俺は医師を呼ぶから！」
「はぁ？急になんやねんお前…………タリアちゃん大丈夫？どうしてこんなことになってしまったんや？」
「うっ、げほっ…あなた様が……」
先程と同じように説明をするタリアに一つずつ相槌をするウツに信じないでほしいと願っているとそれが届いたのかウツはほんま？とタリアの言葉に返した。
「あなたお嬢様は毒を持ったんです？」
「いいえ、してないわ」
「ウソ言わないで！」
大声を出し身体に負担がかかったのか、血が絡み合ったような咳をするタリアの背中をウツは優しく摩る。そしてなにかを思い出したかのようにあぁ、と言葉を漏らした。
「俺んとこでっかい商売やから調べればわかるんちゃう？」
私はこの言葉を待っていた。
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クリーパソ(プロフ) - 田中さん» そう言っていただけると励みになります✨ありがとうございます🥺 (11月26日 21時) (
レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 本当に面白くて好きです (11月26日 17時) (レス) @page36 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
クリーパソ(プロフ) - 月見酒さん» コメントありがとうございます🙇♀️登場人物の多い小説は慣れていないので楽しんで読んでもらえるのはとても嬉しいです🥲✨無理ない程度に更新していきます💪 (10月30日 7時) (レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
月見酒(プロフ) - コメント失礼します！面白くてすごく続きが気になります！お体に気をつけて頑張ってください！ (10月29日 20時) (レス) @page15 id: d4a0fc9775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーパソ | 作成日時：2023年10月26日 21時
