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「あなた様。あなた様の近くにあるショートケーキを頂けないでしょうか？」
「ショートケーキね。わかったわ」
出来ることなら一秒でも早くこの場から離れたい。だがタリアがここに来た以上なにかイベントが起こるのは明白。痛い思いをする前に私からアクションを起こさなければならない。
「トントン様、人も集まったことですし手作りのクッキーを食べましょう」
「そうですね」
均等になるようにクッキーを渡しているのを見るにクッキーに仕掛けはないように見える。口の中に入れても変わらない味にタリアは大袈裟な反応を見せる。
「紅茶もどうぞ」
トントン自ら淹れた紅茶は変わらず桃色に近い色だった。チーノやタリアにも同じ紅茶を淹れているが私のだけに細工されている可能性は捨てきれず、二人がそれを口に運ぶまで待っていた。
「色のわりにすっきりしてる味やね」
「とっても美味しいわ…！」
数秒待つも二人に変化はなく、むしろ品もなく一気に飲みほしたタリアの行動にトントンが少し引いていた。
「あなたお嬢様はお飲みになられないのですか？」
早く飲め、と言っているその笑顔に紅茶は苦手です、ときっぱり断ってやると一瞬、蛇のように鋭い瞳で私を睨んだのを見逃さなかった。
「私はこれで失礼します」
とても楽しかったわ、とチーノに向けて一言。その場を離れようとした。
「きゃああああああ」
甲高い声が鼓膜を震わせた。タリアの方を見ると小さな口から大量の血が溢れ出ていた。
トントンが毒を盛るはずがないと彼女に近寄ると彼女はひどく怯えた様子で言い放った。
「あなた様が私に毒を盛ったわ！！」
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クリーパソ(プロフ) - 田中さん» そう言っていただけると励みになります✨ありがとうございます🥺 (11月26日 21時) (
レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 本当に面白くて好きです (11月26日 17時) (レス) @page36 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
クリーパソ(プロフ) - 月見酒さん» コメントありがとうございます🙇♀️登場人物の多い小説は慣れていないので楽しんで読んでもらえるのはとても嬉しいです🥲✨無理ない程度に更新していきます💪 (10月30日 7時) (レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
月見酒(プロフ) - コメント失礼します！面白くてすごく続きが気になります！お体に気をつけて頑張ってください！ (10月29日 20時) (レス) @page15 id: d4a0fc9775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーパソ | 作成日時：2023年10月26日 21時
