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「どうです？お口に合いましたか？」
「ええとっても美味しいわ」
食べた後に毒でも盛られてるのでは？と思ったがそんなことは無く普通の手作りクッキーだった。
「これは十年に一度しか栽培されない貴重な茶葉で作られた紅茶なんです。こちらも是非召し上がってください」
「ええ、そうするわ。ありがとう」
桃色に近い色の紅茶から出る湯気が欲を掻き立て急ぐように口にそれを流し込んだ。見た目とは裏腹にあっさりとした柑橘系のような風味が甘いクッキーに合う。
「そちらはどうですか？」
「これもとってもおいしﾞｯ、ぃﾞぁﾞ……？」
真っ白なドレスが私の血で赤く染まりじわりじわりと白を埋めつくしていく。血の量が思ったより出ていたようで力無く椅子から落ちた。胸が裂けるように痛い。まさにこの言葉がしっくりくるほど少しずつ引きちぎられている感覚が襲った。
セーブをしていない……。
細く青白い手をセーブボタンへと伸ばす。それをトントンは見逃すことなくバキっと指から折るように私の手を踏み潰した。
「ぅﾞう……」
曲がってはいけない方向に曲がった指でセーブボタンを押そうとしたがこのまま状態でセーブをしても意味が無いことに気が付いた。初めからこのことに気付いていれば私の指はそもそも折られることがなかった。
今更気づいても遅いと悟り折れた指を抱え込むように背中を丸め、意識が遠のくのを待っていた。
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クリーパソ(プロフ) - 田中さん» そう言っていただけると励みになります✨ありがとうございます🥺 (11月26日 21時) (
レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 本当に面白くて好きです (11月26日 17時) (レス) @page36 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
クリーパソ(プロフ) - 月見酒さん» コメントありがとうございます🙇♀️登場人物の多い小説は慣れていないので楽しんで読んでもらえるのはとても嬉しいです🥲✨無理ない程度に更新していきます💪 (10月30日 7時) (レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
月見酒(プロフ) - コメント失礼します！面白くてすごく続きが気になります！お体に気をつけて頑張ってください！ (10月29日 20時) (レス) @page15 id: d4a0fc9775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーパソ | 作成日時：2023年10月26日 21時
