危険なお茶会 ページ30
「あっ、ごめんなさい」
「…………」
「あ、あはは……トントンは恥ずかしがり屋なんですよね〜」
「そっそうなんですね〜……」
何この地獄！？こんなことになるなんてわかってたら行かなかったわよチーノ！
この地獄を作り出した男、チーノから先日お茶会に誘われ、情報を得るために向かったここにはなぜか私の事嫌いすぎ四天王の一人トントンが待っていた。私を見た瞬間明らかに嫌そうな顔を浮かべるトントンの機嫌をとるチーノと緊張で震えながらぎこちない動きの私が作り出す雰囲気は最悪そのもの。
「そうえいばもう一人呼んでるんやった！あなたお嬢様すみません、少し席を外します」
「えっちょっとまって」
そんな私の言葉を耳に入れることなく逃げるようにこの場から消えるチーノ。この場から離れたいがための嘘にしか聞こえない。
「……………」
「……………」
嘘でしょ本当に地獄なんだけど。少なくとも喋れる人間がこの場には必要なのよ！？シャオロンでもいいから助けてよ！
憎いほど眩しい空を見上げながらこの地獄の時間が終わることをただ待つことしか私にはできない。常に刺さるトントンからの視線を長時間耐えられるほど私は強くない。早く帰ってこいよチーノ。
「あなたお嬢様」
「はいっ！？な、なんでしょう……？」
刺々しい視線とは打って変わって柔らかな笑みを浮かべ私の前に一口サイズのクッキーが出された。その意味がわからず黙っているとトントンは、作ったんです食べてくださいとクッキーを手に取った。
トントンから渡されたクッキーを疑いもせず口の中に入れ、サクッといい音を立てて砕いた。
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クリーパソ(プロフ) - 田中さん» そう言っていただけると励みになります✨ありがとうございます🥺 (11月26日 21時) (
レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 本当に面白くて好きです (11月26日 17時) (レス) @page36 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
クリーパソ(プロフ) - 月見酒さん» コメントありがとうございます🙇♀️登場人物の多い小説は慣れていないので楽しんで読んでもらえるのはとても嬉しいです🥲✨無理ない程度に更新していきます💪 (10月30日 7時) (レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
月見酒(プロフ) - コメント失礼します！面白くてすごく続きが気になります！お体に気をつけて頑張ってください！ (10月29日 20時) (レス) @page15 id: d4a0fc9775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーパソ | 作成日時：2023年10月26日 21時
