▽ ページ29
「お嬢様、こちらグルッペン様から贈られたものです」
メイドから渡されたのは黒いバラの花束と小瓶。黒いバラの花言葉をメイドに訊いてみたがどうやら見たことがなく、小瓶の中身が心身共に健やかにしてくれると言われている良薬であることしか情報が得られなかった。
何か企んでいるのではとプロフィールを覗くと、シャオロンとグルッペンの好感度が82％に変化していた。一目見ただけで好感度が50％にまで上がる可能性は低い。そうなると二人の間で何かが起こっているはず。
まさかシャオロンが私のPRをしてくれているとか？
その可能性も考えたがあのグルッペンが人の言うことを信用するとは思えない。いくら幼い頃の記憶があったとしても一度はマイナスまで好感度は下がっている。
だとしたらバグとしか言いようがないのだけど。
うーん、と頭を悩ませているとシャオロンが部屋に戻ってきた。表情は柔らかく、先程の出来事は円満に終わったように伺える。
「グルッペン……様となにを話していたの？」
「んー……あなたについてかな」
「どんな話をしたの？」
「そんなん恥ずかしくて言えんわ」
女子高校生のように小さな顔を手で隠し、わざとらしく照れる反応をするシャオロンが自分よりも可愛いなと一瞬本題を逸らしかけた。もう一度訊こうとシャオロンの顔から手を引き剥がしたがそこから見える暗いレモンイエローに心臓が掴まれた。
これ以上訊いてはいけない。そう本能が信号を送ってきた。目の前にいる男にこれ以上刺激は与えられずただただ黙って手を握ることしかできなかった。
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クリーパソ(プロフ) - 田中さん» そう言っていただけると励みになります✨ありがとうございます🥺 (11月26日 21時) (
レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 本当に面白くて好きです (11月26日 17時) (レス) @page36 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
クリーパソ(プロフ) - 月見酒さん» コメントありがとうございます🙇♀️登場人物の多い小説は慣れていないので楽しんで読んでもらえるのはとても嬉しいです🥲✨無理ない程度に更新していきます💪 (10月30日 7時) (レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
月見酒(プロフ) - コメント失礼します！面白くてすごく続きが気になります！お体に気をつけて頑張ってください！ (10月29日 20時) (レス) @page15 id: d4a0fc9775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーパソ | 作成日時：2023年10月26日 21時
