悪女の記憶 ページ19
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「もういないわね？もうじいやったら執拗いんだから！」
「もう！なんで街に行っては行けないのかしら。危ないものなんてなにもな」
「おい」
誰もいないはずの道に突如声が貫き、それに大きく肩を揺らし、兎のように飛び跳ねる少女。彼女の目線の先にはファンシーイエローダイヤモンドをそのまま写したような髪色と見るもの全てを殺してしまいそうな妖艶な赤い瞳をもつ美しい少年がいた。
あまりの美しさに言葉も出ない少女にゆっくりと少年は近づいた。
「お前、貴族か？」
「そう、だけど……」
「貴族が何の用だ」
「用って……うーん街を見てみたかったというか」
腕を組み、左右に揺れながら自分は街になんの用があるのか考え始めた。
彼女は貴族であるため街の様子など知りもしなかった。それ故に興味があったのだ。ただそれだけで彼女は屋敷から飛び出し無計画にも街に着いてしまったのだ。
「言うならば興味ね。ねぇ、貴方を案内役にしてあげるからこの街を教えて」
少女からから伸びた手を少年は振り払った。
「なぜお前なんかに俺が教えなければならないのだ」
「……え、だってそういう人なんじゃないの？」
「俺はただの庶民だ」
少女は地に尻をつき、身体を震わせた。非常に残忍且つ姑息なやつが目の前にいる少年でいつも両親から聞かされていたあの庶民だったのだ。
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クリーパソ(プロフ) - 田中さん» そう言っていただけると励みになります✨ありがとうございます🥺 (11月26日 21時) (
レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 本当に面白くて好きです (11月26日 17時) (レス) @page36 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
クリーパソ(プロフ) - 月見酒さん» コメントありがとうございます🙇♀️登場人物の多い小説は慣れていないので楽しんで読んでもらえるのはとても嬉しいです🥲✨無理ない程度に更新していきます💪 (10月30日 7時) (レス) id: f7b2af521d (このIDを非表示/違反報告)
月見酒(プロフ) - コメント失礼します！面白くてすごく続きが気になります！お体に気をつけて頑張ってください！ (10月29日 20時) (レス) @page15 id: d4a0fc9775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーパソ | 作成日時：2023年10月26日 21時
