＿/knmc ページ5
安堵してしまったのかなんなのか、不意に力が抜けそうになると先輩が支えてくれる。
「…危ないですよ？」
『ご、ごめんなさい…。安心したら力抜けちゃって…』
「もう…。…どうしてくれなかったんですか？」
『え………？』
「僕へのLINEですよ。まさか浮気…？」
『ち、違います！ すぐ断れるって思って…。心配かけて、ごめんなさい』
わた、と慌てて否定をする。
1度大きな溜め息をつくと、向き合って抱き締められる。
「……あのですね」
『…はい』
「貴方は誰の彼女ですか？」
『……剣持先輩、です』
「ですよね？ そんな僕の彼女が知らない男と2人きりで告白されている。彼氏としては確実に相手が振られるのは分かりきってる事ですけど、何もされないとは言えない。さっきみたいに」
『……はい』
「…ちゃんと、自覚持ってくださいね。言ってしまえば、Aさんは僕のなんですから」
『はい……、え、せん、ぱ……？』
「…消毒、ですよ」
頷いて先輩の方を見れば、少し後ろに押されて、壁のヒヤリとした感覚が背中に伝わる。所謂壁ドン、とか言うやつだろう。
消毒、と言えば、さっきまで相手に握られていた手首にキスを何回も落とされる。
『せ、せんぱ、』
「……、少し、距離が近くて。ヒヤッとしたのと嫉妬しました。なのでこれは甘んじて受けてください」
『え？』
グイッと顎を掬われて強引にキスをされる。
それと同時に、自分の足の間に彼の足が入ってくる。少し過剰に反応してしまうとそこで動きは止まったけれど、キスの嵐は止まらない。
角度を変えて、私が息を吸いたくて口を開けば舌が入ってきて。
彼も息継ぎなのか分からないけれど少し口が離れる時がある。でも、それも数秒の出来事で、気付いた時にはまた唇を重ねられていて。
自分の体が段々熱を帯びてくる。何回も入り込んでくる舌は容赦なく口内を荒らしていって、私の吸う息も彼に塞がれてしまって。
安堵した時とは違う力の抜け方をする。足に上手く力が入らなくて、半ば壁に押し付けられたまましゃがんでしまうけど、間に入り込んでいる彼の足がそれを許さない。
『せんぱ、もう、むり、』
「……そうですね、僕の理性も持たないかもしれません。Aがそういう顔するから。落ち着くまではここに居ますよ？ …そう、今日僕の家に誰も居ないんですよ。…勿論、言いたいことは分かりますよね？」
…明日は休日。きっと彼はこれでもか、と言うほどに彼のものである、という印をつけるのだろう。
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もみじ(プロフ) - 助かる！！！！！ありがとうございます！ (2021年7月9日 22時) (
レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - はい！お願いします (2021年6月29日 15時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - もみじさん» リクエストありがとうございます。確認なのですが、夢主(主人公に当たる子)も仲良くしているakさんに嫉妬をするknmcさん、という解釈でよろしいでしょうか？ (2021年6月29日 2時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - リクエスト失礼します！女の子と仲がいいak君に嫉妬しちゃうmcさんお願いします (2021年6月28日 18時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 悠さん» 分かりました、こちらで考えさせていただきますね。遅くなるかもしれません、申し訳ありません。リクエストありがとうございました。 (2021年6月26日 22時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほのか | 作成日時：2021年5月18日 9時
