電車/ymoi ページ37
※学パロ
『…あ、ゆめおせんぱーい！ お疲れ様です！』
「お、Aちゃん。そっちもお疲れ、部活丁度終わった感じ？」
『そうです！ ゆめお先輩が居なくて寂しかったです…。でも丁度委員会終わったかなって思って、思わず走ってきちゃいました』
「何、可愛いことして…」
ぱたぱたと走って近付けば、先輩は振り向いてくれる。会話を交わすと頭を撫でてくれて、思わず頬が緩んだ気がした。
先輩も釣られて笑ってくれて、更に嬉しくなる。
ちょっとだけ校門で話した後、2人で並んで駅に向かって歩き始める。
しれっと繋がれた手は、知り合いに会えば簡単に離されてしまう。
ゆめお先輩が確か175cmくらいで、私が小さい方で150cm前後。並べば頭1つ分くらい違うし、真っ黒な色の髪は似たり寄ったりで兄妹に間違われることも多い。
私としてはそれは不服なのだ。
声を大にして、『私はゆめお先輩の彼女なんです！』と言いたいのだが、学校にも、家族にも、お互いが付き合っていることは内緒。お互い厳しい家だし、学校にバレたらなんだかんだと言われかねないから。
そんなことを考えながら歩いていると、駅に着く。
どうやら遅延があったらしく、駅のホームはとても混んでいて。
「人多いね…。はぐれないようにね」
『勿論ですよ。先輩も離さないでくださいね？』
「離すわけないじゃん？ 僕の大切な彼女なんだから」
…声を大にして言いたい、と言ったが、前言撤回。
いざ口に出されると、恥ずかしいものを感じる。少し熱くなった顔は、梅雨の時期にしては暑い気温のせいにしよう。
2人ではぐれないように改札を出れば、電車が来たところで。
順番に乗り込んで、扉近くに立つことが出来た。
電車が動き出すと、だいぶ揺れていて。手は繋がれているけど、私が人の波に飲まれて1人グラグラと揺れてしまう。
どうしよう、と思えばグイッと手を引っ張られる。繋がれた手だったから、先輩かな、と。
気付けば背中にはヒヤリとした扉の固い感覚、自分の目線の少し上に広がる先輩の顔。
先輩はどうやら私を挟んで壁に手をつけている状態。
「…ごめんね、窮屈かもしれないんだけど…、Aちゃん倒れそうで。1駅分だから、ちょっと我慢しててね」
『………………はい』
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もみじ(プロフ) - 助かる！！！！！ありがとうございます！ (2021年7月9日 22時) (
レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - はい！お願いします (2021年6月29日 15時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - もみじさん» リクエストありがとうございます。確認なのですが、夢主(主人公に当たる子)も仲良くしているakさんに嫉妬をするknmcさん、という解釈でよろしいでしょうか？ (2021年6月29日 2時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - リクエスト失礼します！女の子と仲がいいak君に嫉妬しちゃうmcさんお願いします (2021年6月28日 18時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 悠さん» 分かりました、こちらで考えさせていただきますね。遅くなるかもしれません、申し訳ありません。リクエストありがとうございました。 (2021年6月26日 22時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほのか | 作成日時：2021年5月18日 9時
