誰のものか、分かりますよね/knmc ページ4
※きつね様リクエスト
※糖度甘めというやつ、剣持さんが男子校じゃなくて共学通い
今日、いきなり校舎裏に呼び出された。無機質なお手紙が机の上に置かれていたのだ。「話したい事があるから、放課後校舎裏に来て欲しい」なんて言葉と共に。
告白なんだろうなぁ、多分。
その手紙を見た友人が中々うるさかったのは覚えている。何でも、筆記が私の学年でイケメンと騒がれている人らしい。
ファンクラブもあるのだとか。羨ましい、断らないよね！？ なんて言われた。
これで断ったら明日からなんて顔で学校に行ったらいいか分からない。
少し憂鬱な気持ちで校舎裏に行くと、呼び出した張本人がもう居て。
…少し遠目のところに取り巻きの子達が見えるし、怨嗟の目線が凄い、し、どうしたらいいんだろう。
「あのさ」
『…はい』
「俺、お前の事好きなんだよね。色んな子達に言われるけど、俺はお前しか見えてなくて」
『……はい』
「だからさ、俺と付き合ってよ。拒否権なしね」
『え？』
「俺のこと好きでしょ？ だってよく見てるじゃん」
『…気の所為、だと思います……。それに、私は、』
「じゃいいや、これから俺の事好きになってよ、ね？」
『いや、あの、やめて…』
グイグイと距離を詰めてくる彼。こちらの話を全く聞いてくれない。抵抗も虚しく、手首を掴まれる。どうしよう、焦りで汗が止まらない。
突き放そうと、しっかり断ろうとするけれど、男女の力の差なんて歴然としていて。
こわい、どうしよう…………
「───人の彼女に、何してるんですか」
『剣持、先輩…！』
「は…？」
声がした方を向くと、ひとつ上の先輩、剣持刀也先輩がいて。
安心感を覚えるけど、男子生徒は離れてくれない。
「彼女ってどういうこと、だよ」
「どうも何も。君が今無理矢理引き寄せているその女生徒は…、僕の彼女、ですけど。離れて貰ってもいいですか？」
『せん、ぱい………』
先輩が相手の手首を掴むと、怯んだのか私の手首から手が離れていく。
それを見逃さなかったのか、先輩が私の肩を引き寄せて優しく抱き締めてくれて。
「1個、言っておきますけど。意中の相手の話くらい、きちんと聞いたらどうですか？ 自分の顔面に自信を持ちすぎない事ですね。全員の女性が貴方のことを好きだ、と思いすぎると……、こうやって、痛い目を見ますよ」
そこまで言うと、相手は逃げるようにその場を去っていく。
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もみじ(プロフ) - 助かる！！！！！ありがとうございます！ (2021年7月9日 22時) (
レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - はい！お願いします (2021年6月29日 15時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - もみじさん» リクエストありがとうございます。確認なのですが、夢主(主人公に当たる子)も仲良くしているakさんに嫉妬をするknmcさん、という解釈でよろしいでしょうか？ (2021年6月29日 2時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - リクエスト失礼します！女の子と仲がいいak君に嫉妬しちゃうmcさんお願いします (2021年6月28日 18時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 悠さん» 分かりました、こちらで考えさせていただきますね。遅くなるかもしれません、申し訳ありません。リクエストありがとうございました。 (2021年6月26日 22時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほのか | 作成日時：2021年5月18日 9時
