偶然/ymoi ページ21
梅雨の時期、中々青空が顔を出さない時期だけれども、時々晴れる時もある。今日はそんな日だった。
雨の音を聞きながら本を読むのも好きだけど、晴れた日は外にも出たい。買いたいものも溜まっていたし。
晴れてくれるのは良いけれど、暑いのはどうにかなって欲しい。梅雨が終われば暑い夏が来る、夏の醍醐味もあるけれど私は冬の方が好きかもしれないなぁ。
取り敢えず買ったは良いが下ろすタイミングが分からなかった春服を着て、カバンを持って外に出る。
スマホにメモしておいた買い物リスト、半分くらい買えるといいのだけど。
───時間も過ぎて、夕方近くなってきて。
両手に下げた荷物を見て、買いすぎてしまったかなぁ…とか。
足を伸ばして駅ビルまで行ったら、新しいアクセサリー屋さんが出来ていて。思わず可愛いネックレスを買ってしまったり、読んでた小説の新刊が出てたり、野菜のセールがやっていたり。
久し振り…って程でもないけど、外に出て案外想像以上の収穫が出来た。今度晴れたら気ままにぶらつこうと心に決めたし。
天気予報を見ると、また暫くは雨が続くみたいだし、まぁ色々困ったりはしないだろうなぁ………、なんて考えていると、本屋の近くで見慣れた顔が目に入る。
「…夢追くん？」
『あ、A？』
「あ、やっぱり夢追くんだ。偶然だね、今日はどうしたの？」
前髪をセンターに分けて、ワインレッドのタートルネックに黒いジャケットを羽織った彼。
いつもと違う雰囲気で別の人かな？と思ったけれど、丸眼鏡の隙間から覗く瞳が彼だったので、思わず声を掛けてしまった。
同じ大学の、同じ学科の子。取っている授業がほぼ一緒で、自然と親しくなったうちの一人だ。
「珍しく晴れたから…、この春服全然着れてなかったし、外に出ようかなって。Aも？」
『うん、そんな感じ。必要なもの、今のうちに買っておこうかな〜って』
「うん、両手いっぱいに抱えてるもんね。調子乗って買いすぎた？」
『えへへ…そうだね、色んなの買っちゃった…』
えへへ、と笑うと彼も緩く笑う。
1個彼が年上だっただろうか。いつもは割と幼い印象があるけれど、今の髪型や服装も相まってとても大人びて見える。
「さて、夢追は今からナンパしようと思うんだけど」
『え？ 夢追くんそんなキャラだったっけ？』
「僕がしようって思ってるのは、目の前の人なんだけどね」
『……私？』
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もみじ(プロフ) - 助かる！！！！！ありがとうございます！ (2021年7月9日 22時) (
レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - はい！お願いします (2021年6月29日 15時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - もみじさん» リクエストありがとうございます。確認なのですが、夢主(主人公に当たる子)も仲良くしているakさんに嫉妬をするknmcさん、という解釈でよろしいでしょうか？ (2021年6月29日 2時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - リクエスト失礼します！女の子と仲がいいak君に嫉妬しちゃうmcさんお願いします (2021年6月28日 18時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 悠さん» 分かりました、こちらで考えさせていただきますね。遅くなるかもしれません、申し訳ありません。リクエストありがとうございました。 (2021年6月26日 22時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほのか | 作成日時：2021年5月18日 9時
