＿/ymoi ページ3
「い、いきなりはビックリするんだけど、Aちゃん？」
『なんか柔らかそうなほっぺだなって…』
「えぇ………？ ……構ってほしいの？」
『そう』
「仕方ないなぁ」
少し眉を下げて笑う彼。これは諦めた顔だ。コントローラーを机に置いて、こちらを向く。
頬に伸ばしていた手を、前髪まで移して弄り始める。
暫く私の頭を撫でて目を合わせてくれた彼だけど、少し目線が別のところに映った後にばっと逸らされる。
『………？ 翔？ どうしたの？』
「……服！」
『え？』
「暑いからって言ってそんな薄手1枚で過ごさないの！ せめて上着着て！？」
『袖なしさんに言われたくない…』
「それはごもっともだけどねぇ！？」
耳まで真っ赤にして声を荒らげる彼に、かわいい〜、なんてからかいつつも、こちらを見てくれないのは嫌なので渋々体を起き上がらせ、上着を羽織る。
別に、いつも彼の方が布面積少ないのに…今更、という感じだと思うのだけど。
『ほら、ちゃんと上着着たよ』
「最初からそうして…」
『だぁって、暑いんだもん』
「あのさぁ………」
大きな溜息をつく彼。いやぁ大変そうだなぁ、と他人事のように思う。
付き合った当初より表情がコロコロ動く彼が愛おしいし可愛いし、なのに歌ってる時はめちゃくちゃかっこいいのは何かのバグなのかなぁ…かと思う。多分どっかで人格入れ替わりとかしててもおかしくない。
「あのねぇ…うん、僕だって男なので」
『うん』
「あんな格好で過ごされるとですね、色々あるんですよ」
『うん……？』
「だから………うん、せめて翌日仕事ある時くらいは上着着なさい。次はないって思ってね」
『え…………？』
明日、私は午前中だけだが仕事がある。
…………つまるところ、明日私が何もなかったらもう………？
からかっている時はそこまで思考回路が回らなかったが、いざ言葉に出されて否応もなく自覚されると、こう、羞恥心が沸いてくる。
「…薄手になったのはAちゃんなのに、どうしてそっちが顔赤くしてんの」
『…そ、そこまで考えてなくて…？』
「あのさぁぁ……………」
先程よりも大きな溜息をつく彼。
「僕だって我慢してんだよ？ 褒められてといいと思うんだけど」
『……翔の狼』
「は！？ そんな格好してるのAちゃんだからね！？ 僕からしたら据え膳食わぬはなんとやらみたいな状況だからね！？」
……明日からは、暑くても薄手1枚はやめよう。そう心から決めた時だった。
誰のものか、分かりますよね/knmc→←心臓に悪い/ymoi
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もみじ(プロフ) - 助かる！！！！！ありがとうございます！ (2021年7月9日 22時) (
レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - はい！お願いします (2021年6月29日 15時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - もみじさん» リクエストありがとうございます。確認なのですが、夢主(主人公に当たる子)も仲良くしているakさんに嫉妬をするknmcさん、という解釈でよろしいでしょうか？ (2021年6月29日 2時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - リクエスト失礼します！女の子と仲がいいak君に嫉妬しちゃうmcさんお願いします (2021年6月28日 18時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 悠さん» 分かりました、こちらで考えさせていただきますね。遅くなるかもしれません、申し訳ありません。リクエストありがとうございました。 (2021年6月26日 22時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほのか | 作成日時：2021年5月18日 9時
