＿/ngo ページ18
2人の言葉の応酬を横耳に流しながら、必要な書類を探していく。向こうからも何かガサガサと音が聞こえるので、多分2人とも何か探しながら言い合いをしているのだろう。ある種マルチタスクなのだろうか、知らないけど。
あんまり言い合いも良くないぞ、と声を掛けようと二人の方を向くと、
「あ、A。髪崩れてる」
『え？ ほんと？』
「うん。結い直すから向こう向いて」
先程までの勢いはどこに行ったのか、すん…と大人しくなる2人。少し周りの雰囲気が変わった気がする。
長尾は髪を後ろで適当にピンで留めていて、Aはポニーテールにしている。
似たような髪型をしているからか、お互いがお互いの髪型を結える様になった、と前に長尾が話していたのを思い出す。
『……出来た？』
「おん」
『じゃあ長尾もあっち向いて。今日急いで家出たから、ピン忘れてたでしょ。持ってきたから』
「ん、助かる」
背中を向けて少ししゃがむ長尾。その絵があまりにも様になりすぎていて、自分の感覚が可笑しくなったのか？ なんて錯覚に陥る。
……2人がパートナー以上の関係と思われない要因。それは言葉の応酬でもあると言ったが、こういう雰囲気を自分、もしくは弦月の事情を知っている2人の前でしか出さない事も十分に入っているだろう。
『出来たよ』
「お、せんきゅ。やっぱAにやってもらうと違うわ〜」
『そんな事ないよ。ちょっと違うなって思ったらやり直してね』
「おん。…今日の飯は？」
『昨日作った煮物と魚。早めに帰って来れる？』
「多分。先食べててもいいぞ」
『ううん、ちゃんと待ってるよ』
「そっか。………あ、Aそろそろ次の任務じゃね？」
『え、ホントだ。……景、次はちゃんと任務こなすんだよ』
「んな事わかってるって。無理すんなよ〜」
その言葉を受けて、部屋を出ていくA。
………ふとした瞬間に雰囲気変わるの、やめてほしい。
「ちょっとー、甲斐田居るんですけど」
「あ、そうだったなぁ」
「そうだったなぁ、じゃなくて！ もう慣れたからいいけどさー……ふとした瞬間に熟年夫婦の雰囲気になるの何？」
「え、そうかー？ ………まぁ、アイツのこと1番知ってるの、俺だしな」
ふっとあまり見たことがない顔で穏やかに笑う長尾。
この2人は、いつもふとした瞬間にそういう顔をする。お互いがお互いを全部分かりきっているような、そんな顔。
……だからこそ、2人てずっと一緒にいるのかな、なんて。
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もみじ(プロフ) - 助かる！！！！！ありがとうございます！ (2021年7月9日 22時) (
レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - はい！お願いします (2021年6月29日 15時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - もみじさん» リクエストありがとうございます。確認なのですが、夢主(主人公に当たる子)も仲良くしているakさんに嫉妬をするknmcさん、という解釈でよろしいでしょうか？ (2021年6月29日 2時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - リクエスト失礼します！女の子と仲がいいak君に嫉妬しちゃうmcさんお願いします (2021年6月28日 18時) (レス) id: 1bbda88e8d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 悠さん» 分かりました、こちらで考えさせていただきますね。遅くなるかもしれません、申し訳ありません。リクエストありがとうございました。 (2021年6月26日 22時) (レス) id: 48c86d85d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほのか | 作成日時：2021年5月18日 9時
