リリアス ページ18
トロウと会ったその日の夜
私とゼンはゼンの執務室で話をしていた
貴「ん〜!今日は疲れたね〜」
ゼ「だな、Aも休め。疲れただろ」
貴「…そーするね」
私は片付けを終えてゼンの執務室から
出ていこうとすると扉が開いた
ゼ貴「「兄上/イザナ兄様!?」」
イ「邪魔するぞ
届いているな差し入れ
喉が渇いていたんだ」
ゼンの机の上にはワインがあった
ゼ「……ご自分が飲む為に
届けさせたんですか」
イ「少し城を空ける、お前にも
色々まわしておいた」
と言いゼンに予定表を渡していた
貴「わ……凄いみっちり」
イ「優秀な臣下達がいるなら
問題ないだろうが。何かあれば
使いを寄越せ」
ゼ「その場合
私の意見も添えておきます」
イ「ではそうしろ」
ゼ「ちなみに兄上
どこへ行くんですか?」
イ「さてな、必要になったら
誰かに聞け」
ゼ「……」
イ「せっかくだ、外で飲もうか
付き合え、ゼン、A」
私達はグラスを持ち
イザナ兄様と一緒に外へ出た
イ「机にあったあれは俺が相手を
している所こ事でも勉強しているのか」
ゼ(しまった)
イ「困ったら助けてくれるのか?」
ゼ「………兄上が助けてほしいと
言う日が来れば…」
イ「俺を助けるかどうかなど
お前が決める事だ。ゼン、前に俺に
宣言していたがあの娘にまだ
求婚していないだろう」
ゼ「!」
イ「当たりだな」
ゼンは顔を赤くして目を逸らしていた
イ「お前達に教えておこうか
俺は近いうちに妃を迎えるぞ」
その言葉に私もゼンも声にならない
驚きをした
イ「そうなれば次はお前達だ
次から次へと持ち込まれる縁談も
お前の選択もその先の立ち位置も
当然俺がお前達をどこに置くのかと
いう事にも。国の者はお前達の今後に
第二王子と第一王女への期待の
全てをかける」
ゼ「それを相手にできないようでは
王子など務まりません。私は白雪を
王子妃に迎えたいのですから」
イ「……そこまでは来たか……
A、おまえはどうなんだ?」
貴「私もゼンと一緒です。相手に
出来なきゃ第一王女なんて務まりません
私も求婚したい相手がいます
その人の為にも自分の為にも今の
意志を曲げるつもりはありません」
そう言うとイザナ兄様は驚いていた
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作者名:かっちゃん | 作成日時:2020年1月10日 17時