相良 ページ7
三橋side
「お兄ちゃん!あそこ!相良さんいるじゃん!!!」
朝の登校中、妹であるAは最近ゾッコンな開久のクソヤローを見つけた途端走り出した。
三橋「お、ちょ、お前!」
「相良さん!おはようございます!智司さんも!」
相良「おぅ、おはよ。」
片桐「お前ら兄妹は朝から元気だな」
えへへ…と嬉しそうに笑うAを開久の集団の中から引っ張り出し学校に向かう。
「なー!!お兄ちゃん!今話してたのに!!」
三橋「うるせぇ!兄ちゃんはアイツらと絡むなって言っただろ!!」
やだやだやだやだ!!と言いつつ後ろをふりかえって手を振るもんだから担いで学校まで走った。
「肩がお腹にクリーンヒット…」
三橋「何回も言ってっけどアイツらは危ないんだよ。バックにヤクザだぜ?お前一人じゃなんも出来ねーだろ。」
三橋「スケバンになってから出直してきな〜」
デコピンを食らわせて1年生の階にAを置き、教室に行く気にならねぇし屋上で朝から寝るとするか、と階段を昇った。
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理子「…ちゃん、さんちゃん!!!」
三橋「うぉ!!びっくりした、おめぇかよ…」
伊藤「お前いつまで寝てんだよ。もう昼だぜ?昼。」
三橋「あ、弁当。」
いつものように3人で弁当を食べ始めると思い出したように理子が口を開いた。
理子「そういえば、Aちゃん自分でお弁当作ってるのね!さんちゃんのも?」
ん?そうなのか?
三橋「あ、でもそういや最近起きるのめっちゃ早いわ、母さんと一緒に作ってんのかね。」
言われてみれば卵焼きは俺好みになってたし俺の好きなハンバーグも入ってたり豪華じゃねぇか
なんだ、あいつも可愛いところあるじゃねぇか
伊藤「ずるいぞお前、女の子の作る弁当なんて滅多に食べれないんだからな。」
と言いつつ京子ちゃん特製ハート弁当食べてんじゃねぇかよ。
三橋「伊藤てめぇそれよこしやがれ!!!」
伊藤「あぁ!?これは俺のだよっ!!!」
理子「さんちゃんにはAちゃんのお弁当があるじゃない!」
伊藤の弁当から手を離しまた座り直す
三橋「あのな、女つったって妹だぜ?なんなら1歳しか変わらねぇし。きゅんもクソもあるかってんだ。」
理子「あら、じゃあAちゃんがなんで最近お弁当作ってるか教えなくてもいいのね」
三橋「それは別」
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作者名:11 | 作成日時:2021年11月5日 10時