貴女とランデブー(King Gnu)

海:King Gnu ページ25

「みんなーー！！はやくーー！！」


太陽に照らされ熱くなった砂浜の上をビーチサンダルで走る。

そう、海水浴に来ている。

常田「あぶねーぞー、」

と、大希は和輝の引いたレジャーシートの上に荷物を置いた。

勢喜「オレもいく！！」

猛ダッシュで遊がこっちに来る。

「いやーーー！！追いつかれる！！」

負けじと砂浜を蹴り走った。

新井「待て待て、なんで着替えてもないのに入ろうとしてるの。」


勢喜「オレは服脱げば下に来てるから大丈夫」

「パーカー脱げば水着」

新井「じゃあ脱げよ笑」



井口「えーー！アヅナ脱がないの？！」


オレもアヅナの水着姿見たいーー！！とテントを張りながら理が駄々を捏ねた。


「日焼け止め持ってきてないから」

却下でーす


新井「あ、俺のカバンに入ってるから使っていいよ。」


「くそ、おま、せっかく脱がないでおこうとか思ったのに」


ママかよ！！！と叫ぶと軽く殴られた。


女の子には優しく！！！


新井「あー、やっぱり貸さないわ、黒焦げになっちゃえ」

勢喜「え、ごめんどこに女の子？？？」


「どついていい？？」


ブツブツと悪態をつきながら大希のいるテントに向かった。


「大希〜、日焼け止め塗ってーや」


常田「あ？？自分で塗りなせー」


「背中だけでも」

テントの中で土下座をすると仕方ねーなーと帰ってきた。

「背中塗るのめんどくさいんだよね」

届かないし、

と言いながら腕、顔、脚と塗っていく。


残るは背中だけ、


「じゃ、お願いしま〜す」

寝転んで塗り終わるのをまつだけ。


遠くで3人の遊ぶ声が響く


ツｯ………と大希の大きな手が背中を伝う。



「ん……」


何故か擽ったさをバレないように声を殺した。


常田「ん？どうした。」



「なんでもない！」

まだ？！と言って足をバタバタさせるとﾂｩ……と背骨を指でなぞられる、


「ちょ？！大希ｯ…」


大希の大きな手で両手を掴まれてしまい身動きが取りずらくなってしまった。





常田「なぁ、今どんな気持ち？」

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