Adult Short Story with BTS (ページ1)

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｢嫉妬｣ …Yoongi… PT.1 ページ1

さっきからなんなの…
ほんっと…、タチが悪い。

何度も目が合うのに、どうして？
気を引きたいの？それとも…、意地悪？

楽屋でメンバーのメイクを順番に終わらせていく。

私は今、グクのメイクをしている最中で
彼氏のユンギは他のメイク担当がついている。

メンバーもスタッフも、私と彼が付き合っているのは知っていて
本来なら私が彼のメイクをするのが普通なんだけど…

彼に今ついているあのメイク担当の先輩は
ユンギに好意を寄せているんだ。

だから、うまい事言って彼のメイクをする流れに…

JK「ヌナ、ヌナ？さっきから聞こえてる？」
「えっ?!」
JK「やっと気付いた」
「あ、ごめん…」
JK「まぁいいけどー。どうせユンギヒョンとあのヌナの事でしょ」
「ちょ、ちょっと…」
JK「だって顔険しくなってるからすぐわかる」

そんなに顔に出てたのか…
仕事中なのに。

JK「あのヌナ、性格悪いよね」
「あはは…」
JK「凄く苦手なタイプだなー。俺はAヌナの方が好き」
「はいはい、いつもありがとう」
JK「あ、またさらっと流した」

グクはいつも私に好きだって言ってくれるけど
"可愛い弟"の目線でしか見る事が出来なくて…

JK「ヌナってさ、男がほっとけないタイプなんだよね」
「何が…？」
JK「上手く説明出来ないけど…、でも、だからユンギヒョンもヌナに惚れたんじゃない？」

また彼の方に目をやるとリップを塗っている最中で
必要以上に顔を近付け片手を彼の肩に置いている先輩に
私の心がズキズキと痛んで仕方が無い。

すると、背伸びしてリップを塗る先輩を気遣ってか
前に屈む様にして背中を丸くさせた彼と、また目が合う。

彼は私の心の中を知ってか、不敵な笑みを私に向けると
更に先輩に顔を近付けていくもんだから

「……っ」
JK「どうしたの、ヌナ」

グクも振り返り今の状況を悟ったみたいで…

「ほんとユンギヒョンも性格悪いよね(笑。ほら、見ない見ない」

グクはそれまでの立ち位置とは変わって
私からは彼が見えない様に目の前に立ってくれる。

JK「もー、泣きそうじゃんヌナ。手も止まってるしー。早くメイクして!!」
「わかった…ありがとう、グク」

ほぼ同時に彼の方もメイクが終わると
私の所まで歩み寄る彼。

SG「何お前泣きそうなってんの？笑」
「煩い…」
SG「嫉妬したんじゃねぇの？」

その言葉を言われ、何故か顔がカッと熱くなっていく。