絶対生き抜いてやるもんね〜【名探偵コナン】

file47 あばばばばば ページ49

えーっと…まさかのこのタイミングで？
ピスコが映画監督、花巻昭氏を偲ぶ会に入り込むの明日なんですケド？

そりゃうっかりよく見もせず、下校中に見かけた新一くんをはしゃぎ倒して追っかけちゃったのがいけなかったんだろうよ！


「えーっとぉ？ニューフェイスだねぇ。コナンくん、この子は？」


少年探偵団の3人は私に気づくとわらわら群がってきたが、今はすぐそこにある公園でハト追っかけてる
小学生らしくていいよいいよ、かわいい！

いやいや気を散らしてる場合じゃないで
これは正しく、私の中でのエクストラ重要イベント発生…


「こいつは灰原。元黒の組織の研究員で、俺の正体も知ってる。今は博士の家に済んでんだ」

「んんん〜？なんか情報量いっぱいで頭がキツいぞ〜？」


そう、新一くんの隣に立つ茶髪の大人びた女の子
とうとうやってきた。シホちゃんならぬ灰原哀ちゃんとの遭遇イベンツっっっ

まさか周りに誰もいないからって君ねぇ
そんなことこんな従来でほいほい教えちゃっていいのか！？


「灰原、こっちは俺の同級生の田中A
俺が薬で小さくされた日に俺を助けてくれたんだ」

「…あの関西の探偵さんとはまた違うのね」

「お、もしかして新一くん。服部くんにバレちゃったの？」

「ああ、その事も話そうと思ってたんだ」


およ？およよよよ？
これはもしや、もしやもする？

なんかシホちゃん。私の組織臭かぎとってなくない？
えっ嘘っ、そんな事あるの？？そんなご都合主義的な？？


「貴方がそれだけ信頼してるなら、疑う理由もないわね。そんな感じもしないし
…確かに似てるわ。あの子、テキーラに」


新一くんとシホちゃんの顔が一気に険しくなるけど私に対する敵意は感じられないから、ほんとに私のことは疑ってないんだなぁ
これなんてミラクル？


「今思えば、長い付き合いといってもあの子の性別も名前も、確実なところはよくわからないわ
ただわかるのは歳が16〜18の高校生程度だということだけ」


そりゃストリートチルドレンとして拾われた私には彼ら、当然名前なんてないと思ってたから聞かれなかったしね〜

組織で過ごした数年。この日のためにあったんだよ、もう報われた！
シホちゃん騙せたならもうなにも怖くねぇ！！


「前の、私に似てるって人の事ですね」

「組織の中でも謎の多い人物ってわけか」

「ええ、ただテキーラはジンのお気に入りで忠実な手先。そして組織の始末屋
私たち姉妹とは個人的に親密だったけれど、それをいとわぬ忠誠心があるわ
だって私の姉
宮野明美を殺したのも、彼だったって話だから」

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