絶対生き抜いてやるもんね〜【名探偵コナン】

file 44 諸刃ノ剣 4/16更新↓ ページ46

「…だから、今回はあなた達ふたりに行ってもらうわ」


ひととおり仕事内容を説明して「なにか質問ある？」と視線で問いかけてくるベルモット


いや、質問もなにも


「どうして私がバーボンとタッグ組むことになったんです？」


このメンツありえないだろ、意味がわからなさすぎて吐血したわ


「おや、血が出ていますよ。口でも切りましたか」


うるせぇ！いまそこ気にする時じゃないだろ！
美人なのはわかったから顔覗きこまないで。ハンカチもいらない！優しいな！黙ってて！


「言ったでしょ、ターゲットの好みは黒髪で線が細めの幼げな大和撫子。彼の取引相手に送り込まれてる女も、綺麗な顔の男が好みらしいわよ
そして取引が行われるのは大袈裟なパーティー…」

「場馴れしていて条件にぴったりな私たち、というわけですか」


いやいや納得できるか

むしろついこの間までバーボン含め端幹部との余計な接触を避けさせてたくせに何？
もうバレちゃったからいいだろうって？
中途半端にしてんじゃねぇぞジンのあの野郎


「ええ。相変わらず過保護なあの人は貴女をバーボンとセットで使うことに、最後まで気が進まなかったようだけど」


そりゃあ、まぁまぁおかしいわな
幼げっていうのはいわゆるロリコン
確かにターゲットの趣味悪い好みに私はドはまりしてるし仕事を楽にこなすだけのスキルもある

組織の信頼も

線が細いってのも絶壁ってことでしょうから？A'の私のバストをもってすれば楽勝な条件でありまして？Aはあるか、えぐれてはないし〜？


何が言いたいかって？
ベルモットほどの変装スキルがあれば別に無理な課題ではないわけだよね、こんくらいは


「パーティーについての詳しい事はメールに送っておくわ。あとはふたりで決めてちょうだい」


Good luck


聞き返す隙も与えないと、発音の良い挨拶と共に愛車で去って行ったベルモット
話してる間もずーっとバーボンの方見てるんだもんなぁ

わかりやすいったらないわ〜
これはバーボンもわかってる顔じゃん当たり前か


｢まず、私は誰かと仕事をこなすこと自体不慣れですのでご迷惑おかけするかもしれません｣

｢…ご謙遜を｣


とりあえず向き直って挨拶したけど、やっぱ嫌だなこの人


昔の自分を見てるようで


今回私とバーボンを同行させたのはベルモットのバーボンに対する一種のマウンティング兼ゆすりだろう

利用価値はあるがリスクも生じる両刃の剣って感じ？


それに未成年で、普段は平和を生きる普通の女子高生にこんなアブナイ仕事任せるなんて


おまわりさんには耐え難いでしょうから

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