絶対生き抜いてやるもんね〜【名探偵コナン】

file 38 ビジネスライク ページ40

｢…｣

｢…｣

｢…えっと〜、いつまでそうしてんの？行かないの？そろそろ蘭ちゃん戻らないと怪しまれんじゃない？｣

｢いや、俺の質問に答えろよ！｣


なんか聞かれてたっけ？…ってああ〜


｢なんで知ってんのかってことかぁ〜、べつに大した理由はないよ？私のマブダチに君のそっくりさんがいるから気になって調べただけ〜｣


はぁ？って顔
まじでクリソツ双子かよその顔でその表情なんか腹立つな〜憎らし〜

ちなみに気になって調べただけとか普通に嘘ぴょん
かなり離れた他校の彼のことを調べるなんて普通しねーから！例に漏れず知識の乱用だから！！

脅す武器がなくなって、私も部屋に備えられてるお茶いれて飲み始めたからかいくばくかは緊張が解けたみたい

お茶すすめたけどいらねぇって言われました。


｢…このまま俺を逃がすのか？協力したのがバレんのはあんま良くねぇんじゃ｣

｢逃がすも協力するも、私は蘭ちゃんを抱えてた君を部屋に招いてお茶のんでるだけだしー｣


今日からマブってことでいいじゃんね〜
日々を戦って生きてる人はこれだからまったく
こんな状況でもこっちを心配するそんな優しさでどうやってこの世界生きてきたんだか


｢で、おめーは何者なんだよ。調べたっつってもそこまでわかるやつふつーじゃねーだろ｣

｢キザな言葉遣いはお飾りだったのねぇそっちが本性か〜。相手が私じゃなければ律儀に答えてやる義理はねぇって突っぱねられてるよ｣


もうちょい平和な出会い方したかったんだけどなぁ
銃使っちゃったってこれは完全に私のミスだし

ほんと快斗くんじゃなかったらいっぱつお掃除してたよ。海は超都合のいいゴミ箱ですから！


｢私は同じ都内の高校に通ってる田中さんで〜す。高二だから同い年だよ。んでもうわかってると思うけど、君と同じ世界の住人｣


弱みってね、片方が握りしめてるより握りあってる方がいいと思うんだよね。ビジネスライク。絆ってやつ…いいね！響きがいい！

本音をいうと、彼に何知られようと痛くも痒くもないからさ
あとあと新一くんと快斗くんはまあまあの仲良しさんになるけど、当たり前に彼はそこまでおばかじゃない

そしてそのことを彼も察してる
言わんでいいことくらいはわかるでしょ〜


｢これでご満足いただけましたかねぇ？私が君のこと声高に言っても、メリットはひとつもないから〜、変な話、安心できるでしょ？｣

｢…つかめねぇやつだな｣


そんなの大怪盗の君に言われたくないよね


｢いいからいいから行きなさいって
おマヌケに泳いで帰ることになっても知らないから｣

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