file 2 荒ぶる心 ページ4
「ねぇ、新一くん。そろそろ勘弁してくれないかなぁ」
「ほんとに見てねぇのか!?黒ずくめの2人組があの後どうしたのか!!」
息巻いて私にそう迫ってくる新一くん
もう迫力すごいよ
噛みつかれそうだよー
「し、新一!落ち着かんか!」
まあまあ非現実的な事が起きてて混乱してるわ興奮してるわ
それはわかるよ
なんたって黒ずくめの男たちの怪しい取引現場を目撃したら、後ろから殴られて薬で小さくされたんだものねぇ
でもさ
これじゃ警察とかに尋問されてるみたいでなんかヤダ
「そう言われてもさぁ
私はたまたま君が殴り倒されてるの見つけて、黒い男2人がそっから逃げてくの見ただけだから…わかんないよねぇ」
「くそっ‼だよなぁ…すまねぇ」
「イイヨー」
まぁ、君を縮めた彼らは私のナカーマなのでそのへんは嘘だけど
頭が冷めてきたのか
ようやっと落ち着いた新一くんを尻目に、彼の隣人であるアガサ博士の淹れてくれたコーヒーを啜ってみた。
あー美味しい、あったまる
それにしても、新一くんの家ほんとに大きいなぁ
家は来たことなかったし、紙媒体の上でしか見た事なかったし
その時から大きいとは思ってたけども
やだねー大富豪爆ぜろ
「それで新一、あの子は一体誰なんじゃ?」
良い質問だアガサくん。そりゃ気になるよねー
怪しむのは仕方ないし
それどころか実際確実に怪しい奴なんだけど
「あぁ、この子は小中高一緒の
「はーい、6年間学校一緒の田中さんでーす」
一応彼との接点はあるんだよねー、ほんとに
って言うかだよ
「クラスあんま被んなかったし、部活も入ってなかったし、印象皆無
新一くんよくこんな眼鏡覚えてたよねぇ」
「通ってた学校の同級生くらい覚えてるだろ普通」
呆れ顔でそう言った新一くん
何言ってんだお前って顔に書いてある
そんな可愛げのある懐かしい顔でしないで
傷つくよォちょっとばかし
だってねぇ
ほんと彼は原作の通り、小さい頃からそれはもう気持ち悪いくらいに蘭ちゃん蘭ちゃんだったから
そこにちょっとばかし園子ちゃんを足して
きっと彼の中ではそれだけで世界が出来てて、私たちはただのその他大勢だと思ってたもの
まぁ
その、その他大勢軍である私は
彼の敵になってしまったわけだけどネ
悪いと思ってないんで謝りませんけど
「クズいわぁ…」
「え?」
「ナンデモナイヨー」
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ぽんかん(プロフ) - さちさん» 長く更新を止めていてすみません 執筆頑張ります! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 63034df575 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろかったです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年3月28日 18時) (レス) id: 10b64abb1f (このIDを非表示/違反報告)
ぽんかん(プロフ) - のん@天使から墮天使のウオタミ(?)さん» 読んで下さりありがとうございます なかなか筆が進みませんが、がんばります! (2019年3月18日 1時) (レス) id: 63034df575 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使のウオタミ(?) - 四字熟語が、題名な作品は見たことが無かったので、新鮮さを感じました!これからも頑張ってください!応援しています!(#・∀・)♭ (2019年3月10日 17時) (レス) id: 5bc91f0494 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんかん(プロフ) - あお果実さん» 他作品含め読んでいただいてありがとうございます。お心遣いとても嬉しいです 執筆がんばります(*´∀`) (2019年3月6日 2時) (レス) id: a9e8a7b60c (このIDを非表示/違反報告)
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