絶対生き抜いてやるもんね〜【名探偵コナン】

file 15 災難？うそうそ ページ17

「事故？お父さん、事故で亡くなったのか？」

「まだ若いのに、田中くんも災難だったのう」


ところ変わって広い空間にひしめき合うコンピュータ類とユニークなデザインは阿笠邸

子供たちは大画面高画質のハイスペックテレビでビデオゲームを楽しんでいるが、私たち大人組は博士の淹れてくれた紅茶でもてなされていた。


これから行く予定だったの
知り合いなら話が早いって

まー確かに今日はもうなんにも予定なかったし暇だったからむしろ大歓迎だったけど


「じゃあ今はお母さんと？」

「No〜。うちは元より片親でさ、今はもうひとりで暮らしてるよ。親族とかもあやふやだから」


しかも私の思い出話ときた。

新一くんの正体を知っていて、且つ組織を視認している。というのは彼にとって少なからず頼れるところがある

疑われてはいないものの、知っておいて損はないってか
超めーわくー


「それじゃあ」

「はい、母は私が生まれてすぐ亡くなったそうで。物心ついた時には父とふたり、アメリカの片田舎で暮らしてたんですよねぇ

6年前、彼が突然姿を消すまでは」

「おいおい、待てよ。お父さんが亡くなったのは事故じゃなかったのか？」


事故にしておいた方がこいつの興味を煽らずに済むのはわかってるんだけどね
形式上ではそーも言ってらんない死に方させちゃったから
ニュースにもなったし、調べられたらすぐわかっちゃうし

ここまで首突っ込まれちゃったらねぇ

おい、ちょっとわくわくした顔すんな不謹慎
マジめーわくー


「行方不明になって3ヵ月くらい経ったごろだったかなぁ。山の中から完全に白骨化した成人男性の遺体が発見されて、そいつの歯形が父のものと一致したの
それで警察に父さんは事故で死んだって聞かされたんだけど…マスコミの力って言うのはすごいよねぇ」


どういう意味だって顔する博士と、もう小学生の顔してない新一くん

まぁこの辺は嘘じゃないしｨ？
偽装上父だけど組織の私を監視してた人間だったしｨ？

改めて情報漏洩の恐ろしさを知れた一件として私の役にはたったんだっけ


「数日後、その遺体の頭蓋骨に拳銃で撃たれた跡が残ってたーみたいな
警察が強く否定してたから結局間違いだったんだろーけど、一時話題になったんだ
かなり古いけど、ニュース残ってるんじゃない？」


そーなんだよ残っちゃってんだよあのマスゴミやろーどもめんどーなことしてくれやがって

気になるなら調べてみればいいさ。なんてかっこつけてみたけど内心穏やかじゃないよ

そういえばあの時私を事情聴取してたのってFBIだったんだよなぁ
あー嫌な予感

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