絶対生き抜いてやるもんね〜【名探偵コナン】

file 12 びっくらこっくり ページ14

「おや？おやおやおやぁ？」

「ゲッ」


おい、ゲッてなんだ。ゲッて

とある放課後
蘭ちゃんは空手部の練習、園子ちゃんはお家の用事と久々に一人で帰っていた時の事

街角にある本屋の前
ここいらの小学生に人気のガチャポンスポットで新一くんと会いました。

それもたくさんの仲間を連れて


「…友達出来たんだね」

「うっせ…」


ちびっこ増えたなぁ

あれだろうなきっと
新一くんは仲間になりたそうな目で見られてもうまくかわすだろうし
引きずり込まれたの方が正しいんだろうな、うん


「なんか違和感があると思ったら、眼鏡変えたんだな」

「ふふふ、園子ちゃんに勧められて変えてみたんだぁ。いいデショー」


けっこう好評なんだよと付け加えると、彼は苦く笑って見せた。
クソガキー


「おいコナン！誰だ？このねーちゃん」

「すっごーい！背が高くてかっこいい！」

「おろ、お嬢ちゃん嬉しいこと言ってくれるねー」


そっちの男の子はちょっと苦手だな、不躾なところがいかん
仲良くしたいけど難しいかなぁ
あ、そもそも子供そんな好きじゃないや私。こりゃパスだ。


「この人は蘭ねーちゃんと同じ高校に通ってる田中…のねーちゃんだよ」


おおっと雑だね

この間一緒にお茶した時からなぜか"さん"付けがなくなったのはちょっと引っかかったけど嬉しかったからいいとして

そんなついでにつけました感滲ませていいの？
新一くんほんとに小学校とか毛利宅でうまくやれてる？
小学生ぶるの忘れすぎてない？大丈夫？


「へー。田中何さんですか？」

「私はねぇ、田中Aさんだよー」

「じゃあAおねーさんだ！」


うーーーーーーん
まぁまぁかな

好きに呼んでくれて構わないけど、こうも呼びなれない呼び方で呼ばれるのは恥ずかしくなるものなのねｪ

変に感動と鳥肌たたせちゃった。


「君たちの名前も教えてもらっていいかなぁ？」

「うん！歩美は吉田歩美っていうの！」

「僕は円谷光彦です！」

「俺は小島元太！俺ら少年探偵団なんだぜ！」


うん。なんていうか
キャラの濃い子たちだなぁうん

好奇心と自己顕示欲の塊をこねくり回して三等分したって感じがするー


「へぇそりゃすごいなぁ
もしかして、江戸川乱歩の少年探偵団からきてるのかな？」


するとくりり、と頭をひねる子供たち
ﾝー？おかしいなぁ違ったか？


「…じゃあホームズのベイカー･ストリート・イレギュラーズ？」


首が傾いたまま戻らない

おいおいおい、全然関係ないどころか知らないのかよ


「…大変だねぇコナンくん」

「ははは…」

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