辛辣な彼らの心の声が見れるようになったのだが、相当溺愛されていた件について【名探偵コナン】 (ページ10)

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「米花町って異常な町ね」

「わかりますわかります。治安スラム街ですよね」

佐藤先輩が運転する車に乗せてもらって、警視庁へと戻る。事件が起きて1時間程度で犯人捕まえられたし、まだ体力は存分に残っている。てか運転する佐藤先輩可愛いとかっこいいが混ざってやばい。タイプ。

「…んで、なんでしれっと萩原くんと松田くんは私の車に乗ってるのかしら」

佐藤先輩が後部座席にいる彼らに話しかける。いやそれなと大声で叫びたくなったのを抑えて、バックミラーで彼らの様子を眺める。

「なんでって…そりゃー、交通費抑えるためだろ」

(できる限りAとでも同じ空間にいてぇんだよ)

「体力はできる限り消費したくないからねぇ…いやー！勝手に乗せて貰っちゃって申し訳ないな！ありがとう美和子ちゃん！！」

(じんぺーちゃんだけAちゃんと同じ空間にいる時間が長いのは流石にジェラっちゃうからねぇ…？)

「ったく…困った後輩ね、今日だけよ」

ほんと佐藤先輩心広くない？？その寛大な心ぜひ分けて欲しい。お裾分けして。私に。そしてこの2人に。特に松田くんには多く分けて欲しい。

「先輩、お腹すきましたね」

「そうね…もう12時か…」

「私あそこのコンビニでなにか食べ物でも買ってきますね！」

「いいの？」

「勿論です！！何食べたいですか？」

「んー…じゃあコーヒー1つお願い」

「………わ、わっかりました…？」

遠慮している…のか……？？優しい先輩だからきっと、後輩に奢ってもらうなんて申し訳ない！とか思ってるのかな？遠慮しなくていいのに。勝手に食べ物買ってこよ！！！

「俺も行く」

(っしゃ、ハギより早く言えた！！)

「後払いしてくれるなら買ってくるよ」

「それがめんどくせぇから行くんだよ」

(Aに少しでも荷物持たせたくねぇし……ついでになんかアイスでも奢ってやっかな)

「よし一緒に行こう。萩原くんは何買ってきて欲しい？」

「ん？あ俺？俺はね…うん、美和子ちゃんと同じコーヒー1つお願い」

(今のところ計画通り…あとは美和子ちゃんが許可してくれたら完璧だ…！)

萩原くん何計画立ててんの？怖いんだけど。…まあ帰ってきた時のお楽しみとしておこう！！！レッツポジティブ！