元同期、死刑宣告される。【警察学校組】

死へのカウントダウン5日目 ページ6

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「面会時間終了になりました。お気持ちお察ししますが、ご友人の方々はお引き取りください。」





時計は4時を指していた。気持ち悪い笑みを貼り付けたゴリラ警察が私の真横に立つと彼らを帰るよう促した。


それでもなかなか帰ろうとしないのが降谷零という男で…





「悪いが僕らは今彼女と話している。君が出ていってくれないか？」




と、意味わからんとんでもない暴論を吐いた。さすがにこれには私もびっくり。ほら横のゴリラ警察見て見てよ。すごい意味わかんなそうな顔してるよ。は？みたいな。前にあんたら5人と飲み会した時に渾身のギャグ披露したら全員こんな顔してたよね。悲しかったです。





「ちょっとゼロ…、また明日会えるから今日はもう帰ろう？」





気持ちはわかるけどさ、と付け足して諸伏さんが言う。そんな悲しそうな顔しないで！！萩原さんも班長もイケメンなんだから笑顔笑顔！松田さんと降谷さんに関してはゴリラ警察睨みすぎてて怖い。え、笑顔…笑顔作ろう……？い、イケメンなんだから………




「あぁ…、すまんヒロ。取り乱してしまった…」



「大丈夫ー？降谷ちゃん」



「あぁ、すまんな萩原も…、…悪かった」





降谷さんがゴリラ警察の目をじっと見て謝る。旋毛が見えない程度のちょうどいい頭の下げ方だね、見習おう。まあ檻の中1人だから使うやついないし、そもそもする気ないけど。ばーかばーか。




「いえ、気にしてないので。…ほら1258番お前も戻るぞ。」



「ちょ、引っ張んないでよ。せっかく貰った服が伸びちゃうじゃん」




警察学校時代、降谷さんや松田さんによく服引っ張られてたな。その時必ず決まって言う言葉ついでちゃったよ。懐かしい。でも今私が着てるの囚人服だから自由に伸ばしていいよ。なんならボロボロにして。そして可愛い女の子みたいな服ちょうだい。1度ぐらい着てみたかったの。





「A。」





みんなの一歩後ろを歩いている松田さんが振り向く。でもその視線は私ではなくて、私の服を引っ張るゴリラ警察に向けられていた。鋭い針のようだ。視線も声も、敵意丸出し。松田さんがこんな風に私の名前言ったの聞いたことないな。どうしたんだろ






「1258番じゃなくて、こいつにはAっていう名前がある。…次その番号で呼んだらぶっ飛ばすぞ」

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