元同期、死刑宣告される。【警察学校組】

死へのカウントダウン3日目 ページ22

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「んてかなんでみんな泣いてたの？」






暫くして気持ちが落ち着いたので、ごしごしと袖で乱雑に涙をふき、彼らに問うた。目が痛い。腫れてる気しかしない。てか泣き顔見られたの恥ずかしすぎて一生の黒歴史なんだけど。






「あ、いや…なんでもないよ」





未だに○んだ瞳をうろうろと泳がせる諸伏さん。説得力なさすぎて逆に好きかも信じたくなっちゃう。母性本能くすぐられながらえぇ〜？なんてだる絡みする陽キャみたいなこと言った。






「僕らが涙を流す？君はなにか夢でも見たんじゃないのか？」





「えなに私寝てたの？」





「あぁ、気持ちよさそうに寝てたよ。なぁ？萩原」





「え降谷ちゃん何言ってんの？まじで。頭壊れた？？？」





萩原さん同感です。激しく同感してるんですけどそのことは言いません。だって萩原さん今すごい降谷さんに頭グリグリされてるんだもん。私にもやってきそうな勢いでこわい。






「班長〜〜〜！！涙拭いて〜〜！！！」





未だにダバダバ涙流してる班長。どしたんホントに。嫌なことあったの？





「A……っ………二週間後ってほんとかよ………、」



「私も信じられないてかもう早すぎてこわ…あれ、なんで班長その事知ってるの？」





ビクッ！！と班長の肩が大きく揺れる。私がビクってゆれたいよ！！だって私まだみんなに2週間後死刑とか言ってないもん！！なんで知ってるの！！！盗聴でもしてたの！？





「あ、いや〜……これはだなぁ…えーっと………」





「盗聴してたみたいな？」





「ち、ちがう！！断じて違う！！そんな悪趣味持ってるわけないだろ？なっ！松田！」





「…………ウン」






「かわいい言い方するね松田さん」




「うるせえ」




「つんつんしすぎでしょ」







ツンデレかよなんてツッコミは抑えておこう。取り敢えず盗聴説浮上してきた。でも何で盗聴してるの…？だって私盗聴器とかついてないよ？ホントだよ





「あ、そうだ。Aちゃん、この毛布良かったら使って」




「え！！いいの？！ありがとう〜〜！！」





コロッと話が変わる。諸伏さんから毛布が贈呈されました。とても嬉しい。しかも可愛い猫が描かれた毛布だ。













……………………


新作

祖母の煙草屋継いだ耳の聞こえない少女と常連客の松田陣平のお話。


煙草の話。

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