元同期、死刑宣告される。【警察学校組】

死へのカウントダウン2日目 ページ3

.






「ほら、入れ」






ぽん、と私の背中を押され前に出る。場所は違えど懐かしい面会室だ。警察時代度々来たことがある。まさか自分がこっち側になるとはあの頃は思ってなかったな。てか警察やめてあいつらご臨終させてやるって決意した時すら思ってなかった気が…。捕まるというリスク考えてなかったからね。余裕で逃げられると思ってた。いっぱい殺人犯逮捕してきたのに。今思えばだいぶ馬鹿だと思う。






「っ、Aっ！！！！」





バン、と目の前にいる５人の同期のうち1人が私達を遮るアクリル板を叩く。降谷さん、あんた力程々にしなさい。壊れるて。それにしても来客は(A)たちだったのねいらっしゃい。なんだかんだで予想ついてたからあんま驚かなかったけども。





「やほ、元気？」




「元気？じゃねえよ！！てめぇなんでこんなとこにいんだ！！！」





松田さん、あんた元気だね。すごい鬼のような形相してるけど。色々変わってなくて安心安心。





「私人殺しちゃったの。知ってるでしょ？」





多分ニュース皆見たんだろうなあ。それか勤め先の警察署で聞いたのかなあ。私ニュースでたよ有名人だよ。ピースした私の写真の下に容疑者って書いてあったけど。哀しきかな。




「ねえAちゃん…死刑ってほんと、？冗談だよね、ねぇ、」




「私も死刑はびっくりした。だって逃げ回った殺人犯をやってやったのに死刑だよ？日本に貢献したよ？とんでもないよね、国民栄誉賞欲しかった」




てか諸伏さんあんた相変わらず可愛らしいな。泣きそうになってるのなんかすごい好きかも。





「脱出しよ？手伝うからさ、」





萩原さんあんたしれっと凄いこと言ってんな。警察だろ。でも手伝って欲しいかも。でも気付いてください。私の後ろにゴリラ警察いるんですわ。すごい鋭い視線背中に感じるよ。




「……」




班長、爪楊枝ポロリ落ちましたよ。おっちょこちょいみたいで可愛いね。







…いやてかみんな本当に顔変わってないな。感動。泣けてきた。

死へのカウントダウン3日目→←死へのカウントダウン1日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す