元同期、死刑宣告される。【警察学校組】

死へのカウントダウン1日目 ページ20

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「お前の死刑執行日が決まった 」




「ん？？？？？」





初心な諸伏さんとその仲間をお見送りし、牢屋への道を歩いている時突然そんなことをゴリラ警察に言われた。





「なにそれまだ言わなくていいよ」




「気になるんじゃないのか」





たしかに気になってたけどいざ言われるとなるとやっぱ言うな！！って思っちゃうんだよね。あるあるかな。ほらテスト返される時とかになる、気になるけどやっぱまだいいよ！ってやつ。




「まあいい、とりあえず言わせてもらうな。」




「無視かい。もうちょっと迷って欲しかった。」




「迷う時間がもったいないだろ…んで、お前の死刑執行日は8月7日な。残りあと14日だ。」




「なんでもっと早く言ってくれなかったの！？」




「今日決まったことなんだ、仕方ないだろ」





呆れたようにため息をつくゴリラ警察を横目に、巫山戯んなという気持ちが募る。2週間後に私ご臨終するの？もっと長いと思ってたよ。同期たちになんて言えばいいんだろう。てかもう顔みただけで泣いちゃう。慰めて。





「ハロウィン過ごせないのか…お菓子食べたかったのに」




「ここじゃチラルチョコしか配られねえぜ。というよりハロウィンまだまださきじゃねえか」



「ほんとだ」





でもお菓子貰えるの羨ましい。私も食べたいチラルチョコ。
私の仏壇に沢山供えてね。意地でも霊になって食べに行くから。




「ほら、早く入れ」




「自分の死期がわかった途端入りたくなくなったから無理かも。最後の最後ぐらい自由にしてくれない？」





「まだ14日間あるぞ」




「14日間しかないの！！」






ゴリラ警察は華麗にスルーし、私の背中を押して無理やり牢屋の中に入れる。うわ、と声が漏れて前に倒れ、鈍い痛みが走った途端閉められた。なんてことするんだ！君には心がないのか！





「うう……生まれ変わっても憎んでやる…」




「そうか、じゃあ俺はお前みたいな犯罪者が生まれ変わることないように痛い痛い方法でご臨終させてやるよ」







悪魔だ。悪魔ゴリラ警察め。

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