死へのカウントダウン14日目 ページ15
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ねえツンデレってことでいいのかな？？？そしたら可愛いね松田さん。今も充分可愛いけどやっぱギャップ萌えっていいね
「でもま、冗談言えるくらい元気で良かった良かった！」
にぱ、って笑顔咲かせた班長。そうそうこんな感じに大きい体だけど笑顔が可愛いみたいな、すごく優しいみたいな。なんかギャップ感じちゃうよね。萌える。いつの間にか爪楊枝咥え直してる。仕事がお早いですこと。
「あ、そうそう。今日はAちゃんに見てほしいものがあったんだ」
「なんですかい」
諸伏さんが鞄の中をガサゴソ漁っている。どうやらみんなにも私への要件を伝えていないようで、疑問符を浮かべているように見えた。諸伏さんがファイルを取り出し、1枚抜きとる。文字の向きを私の方にして渡してくれた。優しい。
「Aちゃんの好きだった人って、この秋宮駿斗って人？」
瞬間、場の空気が凍りついた。一生目の前にいる彼らの口から出されることなどないと思っていた想い人の名に体が固まった。咄嗟に差し出された紙に目を向ければ、一語一句覚えているとある事件について綴られていた。
2011年8月1日。その数字を見ただけで心臓が飛び跳ねた。この調子じゃ彼らに質問されただけでご臨終しちゃいそう。確実に生きて牢屋へ戻れない。実質ここで死刑か。早いな。まさか同期にやられるだなんて…。
「うん、その人だよ」
声は、震えていないだろうか。ぐわりと脳を指で掻き乱されたような感覚のせいで、そんなことすら分からない。
「…あのさ、その人…」
うん、うん、と話しやすい空気を作ろうと言葉を待つ。大人数だと言い難いよね。2人きりになれたら言いやすいだろうに。なんかごめんね
「…庇ったんだよね？Aちゃんのこと、」
「うん、庇ってくれた。」
生まれて初めて命を奪ったこの手を包んで。罪悪感に飲まれていた私を抱き締めて。大丈夫、大丈夫だよって。
「…何を？」
警察に問い詰められてもなかなか真実を口に出さない私の代わりに、見たものを、そして私が彼だけに語った懺悔を口に出して。
"僕を思ってやってくれた彼女は犯罪者ではない"
「……わかんない、かも」
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memory(プロフ) - 時 雨 ! !さん» コメントありがとうございます！一気読みして下さるとは…！嬉しい限りです✨歪んだ愛を持つ子って良いですよね…😇面白いと言って頂けるような作品にすることができて良かったです！ご愛読ありがとうございました！ (2022年7月18日 22時) (
レス) @page35 id: 11927a2f45 (このIDを非表示/違反報告)
時 雨 ! !(プロフ) - 好みどストライクで一気に読み終わってしまいました！秋宮くんのクズっぷりと夢主ちゃんの歪んだ愛、めちゃくちゃ大好きです…！想像していたものより、遥か上を行く真相で本当に面白かったです！ (2022年7月18日 0時) (レス) id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
memory(プロフ) - realさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて嬉しい限りです🥰🥰他の作品まで読んでくださってるとは…！！ありがとうございます！更新頑張りますね🔥💪 (2022年7月10日 9時) (レス) id: 11927a2f45 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - 真相にかなりおどろきましたが、すごく面白かったです！！他の作品も楽しませていただいてます😆 (2022年7月10日 1時) (レス) @page45 id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
memory(プロフ) - ひとみさん» コメントありがとうございます！秋宮のクズ設定は途中から思いついたので大した理由はありません！自分の手で人の人生を狂わせたい、みたいなサイコ＆クズ思考が働いたのでしょう笑 (2022年6月30日 2時) (レス) @page40 id: 11927a2f45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パラリルラ | 作成日時：2022年5月11日 21時
