六話 ページ8
『学園長、生徒会の部費をもっと増やして下さい。』
とある日の休み時間、Aは部費を増やしに、交渉という名の恐喝をしていた。
「だっから……駄目と言ってるでしょう？」
『何でですか』
「これ今日で35回目なんですけど！？」
『はぁ、なら部費を増やしてください』
「駄目ですってば！」
何度言っても納得をしないAを見て、学園長は肩を落として深すぎるため息をついた。もはやAは部費を増やすと言うまで、テコでもブルドーザーでも何がなんでも動かないだろう。
「…そもそも、生徒会には貴方一人しかいないでしょう、同好会の域を出ていないじゃないですか。」
『学園長、部員なら居るじゃないですか(笑)』
「語尾がムカつきますね……。」
『ホラ、この間の部費で買ったポッパー君です。彼が生徒会の会計兼副会長兼書記です。』
「ポッパー君の役目重すぎませんか！？」
『ちなみに買ったのはポッパー君の原材料です。』
「原材…？」
『タブレットの人に作ってもらいました。』
「タブレット……？」
アナログに無表情でピースをするポッパー君の写真を学園長に見せて、Aは片方の口角を少し上げた。
『次は猫型配膳ロボットのベラポット君を買いたいんです。』
「いやそれ三百万くらいしますよね？？」
『いや、単位ジンバブエドルかもしれないです』
「だったら買ってあげましたけどね？！」
「ま、まあ…しばらくはポッパー君で満足してください……」
『………………………はい』
Aは珍しく落ち込んでしまったようで、首を俯かせて、しょもも…という効果音が着きそうな顔をした。学園
長はそれを少し可哀想に思ったのか手を打った。
「まぁ、貴方が大きな結果を出せたら正式に部活として認めましょう。その時は部費も増やすつもりですよ。」
『学園長……』
『もっと具体的に言って貰えませんか？』
『大きな結果…って…､それじゃなにも伝わりませんよ？』
「…。」
『頂点に立つ人間がそんなんで良いんですか？』
学園長は思い出した。
この学園に、マトモな思考や、他人を思いやる気持ちを持った人間なんて一人もいない事を＿＿
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なはて(プロフ) - ぽんぺんさん» ありがとうございます！！！！！！！！亀より遅い更新ですが見守っててくださると嬉しいです！！！！！！ (12月26日 0時) (
レス) id: d17e4cd6ee (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぺん(プロフ) - 新作も素敵すぎて即お気に入りしちゃいましたはなてさんのペースで更新頑張ってください！！！ (12月21日 8時) (レス) id: fc3f27b29d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなて | 作成日時：2023年12月21日 1時
