一話 ページ3
周りの噂話、私を見て皆がヒソヒソと嘲り笑う
前が見えているはずなのにワザと私の肩にぶつかり文句を言ってくる、このIQがカラス以下の低脳共め
『私はただ廊下を歩いているだけだ、それなのになんだ貴様は、私の通行の邪魔をした挙句、服にシワが着いたからとクリーニング代を要求すると?』
『元からシワッシワの服をクリーニングに出したとて、業者が困るだけだろう』
『じゃあな話の通じない猿たち、私はやるべきことがあるんだ』
私は正論を言っているだけなのに何故コイツらは額に青筋を立てているのだろう、器が小さいのか?
「ちょっとA、アンタ廊下で何してるのよ」
『また猿がひと…』
『誰?』
「は?この私を忘れてるの?」
『忘れたよ、自惚れ屋で照れ屋なヴィルなんて』
「なによ覚えてんじゃない」
バシッと勢い良く背中を叩かれる、痛いな、久しぶりに会ったのになんなんだコイツ
「ちょっとアンタ達、この子をあんまり虐めないで」
「次この子にケチ付けるつもりなら、二度と日の目を浴びれない顔にしてあげるわ」
『ちょ、そこまで言う?』
「当たり前じゃない」
ヴィルがネチネチ嫌味を言っているとぶつかって来た猿は四方八方に散らばって、どこかへ行った
ひと呼吸おいてヴィルの顔をじっと見上げる、あまり顔は変わっていない、強いて言えばもっと目尻が上がった事ぐらいだろうか
「なに?金とるわよ」
『よし、ヴィル、私の生徒会に入ろう』
「は?」
『お前はビジュアル担当、私は頭脳担当、完璧だね』
「ちょっと待って、状況整理させて」
ヴィルはこめかみに手を当てて息を吸った
「まず、アンタは飛び級で三年になったのよね?」
『うん、讃えろ』
「それで生徒会に入ったと?」
『そう、私が会長』
「この学園に生徒会あった?」
『うん、無い』
『だから作ったんだ』
ヴィルは顔面に見合わない重いため息をついた、私が反応に困っていると、顔を上げて私を見やった
「何しているの?」
『生徒会を作っただけだ』
「うーん……」
『この学園は混沌としているのに律するものが居ないと、おじいちゃんに聞いたんだ』
「うーん」
『ヴィルは生徒会に入りたくないのか』
「私はもう映画研究会に入ってるし…」
『映画研究会』
「そう、短編映画を撮ったりしてるの」
『面白そうだね、並行して入ろうかな』
「ハードね」
『このくらい普通だ』
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なはて(プロフ) - ぽんぺんさん» ありがとうございます!!!!!!!!亀より遅い更新ですが見守っててくださると嬉しいです!!!!!! (12月26日 0時) (レス) id: d17e4cd6ee (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぺん(プロフ) - 新作も素敵すぎて即お気に入りしちゃいましたはなてさんのペースで更新頑張ってください!!! (12月21日 8時) (レス) id: fc3f27b29d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はなて | 作成日時:2023年12月21日 1時