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公演終わり、会場を出てまっさきにiPhoneのスイッチをオンにした。これはいつものルーティン。
だけれど、一つだけ、いつもと違うことがあった。
メールにあったとおり、会場の傍には公園があった。それもあまり知られていないようで、リスナーさんは見られない。
こんな穴場、よく知ってたなぁ、なんて感心しながら近くにあった自動販売機で適当に二つ買って、置いてあるベンチに腰を下ろした。
ライブ終わりの足腰はガクガクだからね。
そうして待って、どれくらいか。
セ「A!」
貴「遅い、なーんてね。」
セ「ごめんごめん。またすぐ戻るねんけど。」
貴「知ってるって安心して。」
すぐにまたねをしなければならないのは寂しさがあるけれど、それ以上に公演終わりで、バチバチにきまっているセンラを至近距離で見て、不覚にもキュンとした。
セ「今日は黄色やったな。」
貴「まぁね。よく見つけれるね。」
セ「ひょこひょこしてるから見つけやすいねん。」
貴「むぅ。」
セ「さかたんとかも言うてたで。」
貴「さかたんに免じて許してあげる。」
セ「意味わからんやん笑」
それから、少しばかり沈黙。
吹き抜ける春風が、気持ちいい気がした。
「結婚しよう、A」
春風が、運んできた。
貴「…へ?」
セ「へ?やないわ!ずっと考えとったんやで。遠距離とかそもそも考えれへんし、でもAはそばにいて欲しいし、やからもう結婚やん?」
貴「いやいやいやロジックぶっ飛びすぎぃ!!」
セ「遅かれ早かれプロポーズするつもりやったんやから!ええやん!」
貴「いいよいくらでも着いてくわバカ!」
セ「…へ?」
貴「へ?やないわ!」
春風が、幸せを運んできてくれました。
4月___
ぎゅうぎゅうの電車で私は出社しています。
転職?いや、転勤です。
結婚の報告と、いいタイミングで退社することを伝えたら絶妙なタイミングで私の移動が決まってたことが発覚して、結局東京行きに。
センラに話したら「なんやそれ〜」って笑ってたけれど、何だかんだでいい感じに収まりました。
二人の左薬指には、光るものが___
-end-
久しぶりに書いたので具合を忘れました(白目)
個人的に小さなカノジョシリーズはお気に入りで、いつか結婚しろよ!と思いながら書いていたので満足です。
1年半前の出来事故、実際と違う部分があるかもしれませんが見逃してくださいorz
終わり ログインすれば
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みや(プロフ) - 心晴さん» いえいえですよ!!はい、頑張ります! (2018年7月25日 21時) (レス) id: 2fcf790a9a (このIDを非表示/違反報告)
心晴 - みやさん>>ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年7月20日 20時) (レス) id: 59ecf85c06 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 心晴さん» リクエストありがとうございます!独占欲が強く書けているか自信は全くないですが、少しでもご希望に添えていたら幸いです(^^) ありがとうございます、頑張ります! (2018年7月16日 21時) (レス) id: 2fcf790a9a (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - スイ(さぶ)さん» 続編も見てくださってありがとうございます! 短編なのに続きを書いていいものなのかと不安のまま投稿したので、そう言って頂けて本当に嬉しいです! (2018年7月16日 18時) (レス) id: 2fcf790a9a (このIDを非表示/違反報告)
心晴 - さかたんの独占力が強いやつを書いてください!これからも頑張ってください! (2018年7月16日 17時) (レス) id: 59ecf85c06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みや | 作者ホームページ:https://twitter.com/miyadao_orz?s=06
作成日時:2018年7月14日 8時